「希望を捨てるな。強く生きろ。」キングダム2 遥かなる大地へ みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
希望を捨てるな。強く生きろ。
前作同様、邦画とは思えない壮大なスケールに圧倒される。それだけではなく、作品を構成する主要素である、戦闘シーン、殺陣、知的攻防戦、群像劇、人間ドラマ等の完成度が高く非常に面白いエンタメ大作に仕上がっている。
本作の舞台は、中国・春秋戦国時代の秦国。前作でエイ政(吉沢亮)が覇権を奪還してから半年後、隣国の魏が戦いを挑んでくる。戦いに明け暮れて戦上手、百戦錬磨の魏に対し、戦いに不慣れな秦は五人一組の隊=伍を組んで対抗する。本作の主人公・信(山崎賢人)は、同郷の尾兄弟、伍長の澤圭、正体不明の羌かい(清野菜名)と最弱の伍を組む。そして、魏、秦両軍は、蛇甘平原で激突する・・・。
蛇甘平原の戦いは、多士済々の英傑たちの活躍、スピード感溢れる豪快な戦闘シーン、劣勢の中で勝利を信じて奮闘する秦軍、両軍将軍の知的攻防戦など、見応え十分である。日露戦争・二百三高地の戦いで日本軍が採用したとされる屍の壁も登場し、リアル感を出している。特に、信と羌かいの殺陣は中国史劇らしい迫力に満ちている。信の殺陣は、雄々しく荒々しく豪快。羌かいの殺陣は、スピード感抜群で動きに無駄がない。太刀捌きに女性とは思えない力感がある。
本作は、この戦いに加え、この戦いを通して、成長していく主人公と羌かい、最弱の伍の姿を描いている。
当初、反目していた信と羌かいは、同じ伍として戦うなかで、次第に打ち解けて、信の生き様が羌かいの悲壮な生き方に希望を与えていく。
最弱の伍も、激戦を通して団結し強い絆で結ばれていく。苦戦中に羌かいが放つ“お前はまだ生きている!”という台詞が心に響く。仲間を鼓舞すると同時に、己を奮い立たせている。スクリーンを通して日々悩み多き我々観客をも元気付けてくれる名台詞である。
激戦は終わり、信は初めての戦場で己の未熟さを知り、大将軍になるため更なる高みを目指すことを決意する。次回作での信の更なる成長と活躍を期待したい。
はじめまして&コメントありがとうございます😊😊
私も原作未読ですが、原作のかなりの量を映画の一作にしてると伺ったので、どうなるんでしょうね?できれば映画でも完結を見たいところです!
みかずきさん、私の方にコメントくださってありがとうございました。
本作は高評価一致ですね。
私も、三国志などの古代中国ものは好きなジャンルです。
本作は、1作目と違って正規軍同士の激突を描いていましたので、リアルな戦術の数々が一段と興味深かったです。
意外にも、姜カイがヒロインでしたね。
熱いセリフのやり取りが、刺さりました。
最後に来年の第3作の予告編がついていましたが、この水準なら劇場鑑賞は確定です。
本当に、終わりの見えないストーリーですが。
今回は楽しさを共有出来て良かったです。
また宜しくお願いします。
おはようございます。
コメントありがとうございます。
今回は戦がメインで前回と趣きが違いましたが…
前回の長澤まさみさん今回の清野菜名さんの女性の活躍がひときは冴えてよかったです。
私も長澤さんのアクションはカッコよくて好きです。また見てみたいです。
次回も楽しみ。(^.^)
今晩は。
コメント、ありがとうございます。
確かに、このペースですと、始皇帝になるまでは10~20作くらい必要ですね。
マア、三国志演義が、誰が書いても相当のボリュームですので・・。
では。