「夢は、いっぱい笑うこと」キングダム2 遥かなる大地へ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
夢は、いっぱい笑うこと
原作を全く読んでいない中、人気に肖るように劇場に飛び込んだ前作。当時、あまり映画に関心がなかった私に映画熱を奮い立たせてくれるほど、最高傑作だったことをよく覚えている。
あれから、3年。今や、年間130本以上見る映画ファンとなった私の目の前に、続編が現れた。制作発表から2年が経ち、ようやくお目にかかれる。このときを今か今かと楽しみにしていた。あの衝撃をもう一度味わうべく、今回も原作は全く読まずに挑んだ。あれほどの傑作を超えることが出来るのかと、楽しみな反面、不安も結構あった。
しかし、そんな不安は全くもって必要無かった。
想像していたものよりも何倍も何百倍も何千倍も凄いもので、私が求めていたものそのものだった。これほどの傑作があるものか。これほど大成功の実写映画があるものか。この映画を楽しみにしていた人々の期待を大きく上回る、最高の作品。声を大にして言いたい。めちゃくちゃ面白い!!!!!
まずはオープニング。
各キャラの登場の仕方は少しクサイな〜とか思いながらも、帰ってきたキングダム!というのが直に伝わり、既に大興奮。そこからの今までの振り返り。映像といい、ナレーションといい、渋くて粋。もう引き込まれます。からのタイトル。鳥肌もんです。そういうわけで、一応前作を見ていない人向けに解説はされる訳ですが、正直これで理解するのはなかなか厳しいかと。ストーリーの概要は分かるものの、キャラクターの数が尋常じゃなく多いので、見ておいた方がついてきやすいと思います。
して、スケールが超絶パワーアップ。
前作は城での闘いだったのに対し、今回は平原での闘いとなっているため、迫力・見応え・カッコよさ共にかなりレベルアップしている。膨大な人の数に圧倒されながら、最高のアクションを繰り広げてくれる。日本映画でここまでのものが見れるとは思わなかった。今から漫画を見たら見劣りしてしまうのではないかと思うほど、この映画のクオリティは高い。
剣での闘いはもちろんのこと、様々な戦略を立てて強力な敵に挑む闘いもめちゃくちゃ面白い。知己と勢いの掛け合わせ。前作の城でのチーム分けのように、本作では5人1組のチームに分かれて闘いを行う。その中で芽生えてくる結束力、というのが見ていて胸が熱くなるし、必死に応援したくなる。信(山崎賢人)の仲間である、尾平(岡山天音)がまさにそれだ。彼の俳優史上最高ではなかろうか。「立て!行け!」と心で叫びまくった。本当にいい演技を見せてくれました。
もちろん、岡山天音だけではありません。
主演の山崎賢人は泥臭く、チンピラっぽい口調ながらも異常なくらいにカッコイイし、信の周りの兵士たちもインパクト抜群。羌かいを演じた清野菜名のアクション力もとんでもないですが、中でも異彩を放っていたのが、渋川清彦演じる縛虎申。最初はうぜえ上司かと思ったら予想外の活躍。もう泣きそうになるくらい、カッコよかった。本日のMVPは渋川清彦ということで。
ストーリーもボリューミーだし、テンションぶち上がるし、雑で「ん?」と思うところもあるけど、そんなことはどうでも良くなるくらいに面白くて楽しい。序盤は原作を読んでいないから難しかったが、前作より重厚感があって大満足。映画ファンになってから色々イチャモン付けたりしてきましたけど、なんかもうそんなのバカみたいに思えるほど面白い。今まで何をやってきたんだ。こういうのが見たかったんだ。これこそ、映画。映画館でみるべき映画。ああ、最高だった...。
本当に超絶オススメです。
漫画を見た事がある人も、ない人も、アクション映画を普段見る人と、見ない人も、全員に見て欲しい最高傑作。今後も永遠と、スターウォーズのようにシリーズものとして続けて欲しいです。
こんばんは、私も普段はWOWOWで毎日映画見てるマニアですが、同じく大好きなスターウォーズみたいに、シリーズ化されたらいいですね!
戦闘シーンを見て、10年位前に見た大作のレッドクリフを思い出しましたが、今作はそれを越えてると思います。何カ国もの合作を、日本映画がついに追越した感があります。それにこんなに感動して泣けるシーン満載の映画って、なかなか無いと思いました。情けないけど、暫く涙が溢れて止まりませんでした。一人で見に行って正解だし、舞台挨拶も裏話が聞けて、いい思い出になりました。
コメントありがとうございます!
おそらく、日本映画最大規模のシリーズ映画になるでしょうから、今まで映画化された8巻分だけでも読んだ方がいいかもですね。漫画ならではの描写も見てみたい。私も近々漫画も見ることにしますね!笑