「ど迫力合戦アクションシーンに感動」キングダム2 遥かなる大地へ Y Kさんの映画レビュー(感想・評価)
ど迫力合戦アクションシーンに感動
原作もTVアニメも見ていない、実写版前作のみ観ているど素人です。前作が近年の実写作品中ではかなり楽しめた作品だったので、観ました。
感想
前作以上に見応えのある合戦シーンに引き込まれる作品でした。一方で、原作に忠実であるが故の実写作品としての違和感を感じる部分もあり、その点は前作同様少し違和感を覚えました。
・物語構成
今作は前作とは異なり全編通して一つの合戦を描くというかなり異例の物語構成になっていたと感じました。前作で整えた舞台設定の上で、主人公である信の初陣を描くという印象です。よって、盛り上がり要素は前作の方がありましたが、要所要所でかなり熱い展開が描かれており引き込まれしました。
ただ夢を見るだけではなく、具体的に夢について問い直す信の物語には共感しました。
また、漫画原作である事を前提の上申し上げるのですが、現実と比較して不自然にご都合主義な描写や漫画からのそのまま感を悪い意味で感じる台詞回しが気になりました。これらの不満点は、歴史スペクタクル作品として見てしまったが故の違和感だったので、途中から少年漫画として観るととても楽しめました。
・演技
演技は超一流俳優の皆さんが集結した作品なので、流石の迫力でした。特に今作から初登場となる羌瘣を演じた清野菜名さんはキレのある高速剣戟、演技共に素晴らしかったです。
・アクションシーン
アクションシーンは前作よりも迫力が増しており、終始引き込まれました。一部ワイヤーが見える様な気がするアクションシーンもありましたが、それは仕方がない事なのであまり気にしていません。邦画でレッドクリフ、ロード・オブ・ザ・リングレベルの大迫力の合戦シーンを観れた事にはとても感動しました。
・今後の展開
原作は現在も連載中の大長編漫画なので、果たしてどこまで映像化出来るかが気になります。
総評
期待以上に迫力満点の歴史アクションスペクタクル作品。夢の続きの物語の更なる先の物語がとても気になるので、次回作も期待しています。