白蛇:縁起のレビュー・感想・評価
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中国ものが好きなら是非
今年14本目(合計1,556本目/今月(2025年1月度)14本目)。
今年(2025年)は中国映画祭りでもやるんでしょうか…。その前哨戦というのか、本作品が旧作扱いで放映されていたので見に行ってきました。
中国のアニメというと、だいたいは三国志あたりがテーマに取られることが普通で、それ以外はおよそみない(一般の映画だと、第一次、二次戦争における中国のへの侵略があったことや、あるいは先の映画のように中国の国力発揚を目的とした映画が多くなる)ので、ちょっとここが新鮮だったかなといったところです。
詳しくパンフがあればよかったのですが、いわゆるリバイバル上映なのでそれはなし。とはいえ、アニメの中で独特な用語も少ないし、出てきても説明はされるかどのような意味なのかアニメ内で示されること、そして日本から見るとかなりの部分で漢字文化圏である以上、類推ができるという地の利があるので、かなり見やすい作品なのでは、と思います。
ただ、この映画はちょっと古いですが、現在(2024~2025)でも、アニメ作品のなかに独特な「ぬるぬる」を気にする方が多いので、それを気にするタイプであれば回避するのも一つの手かなと思います(予告編を見る、から確認できます)。
隣国とはいえ、国の体制の関係で韓国よりもアニメ事情をうかがい知ることが難しい状況において、中国のアニメ映画を見ることができた機会は貴重であったし、特に気になる点までもないのでフルスコアにしています。。
良い塩梅
中国のフル3DCGもなかなかのものだと思った。(上映は2D)
味わいのある風景に個性がはっきり出た人物。髪の毛の質感まで
しっかり描かれた精度の高いCGだったし美術が秀逸。
上映が始まってからずっと、その世界に入り込めた。
情緒的・神秘的な描写もあればアクションにロマンスもあり
エンタメ要素満載。。それぞれが邪魔しあわないで良い塩梅に
まとまっていた。
白蛇の妖怪・白(ハク)=見た目は美しい少女と、少年・宣(セン)の
恋物語。記憶を失った白のために献身的になる宣。お互いが惹かれあい
恋愛感情が芽生えるまでが丁寧に描かれている。白が神秘的で儚げ、
そして妖艶な雰囲気を醸していた。
白の記憶が戻ったりする中で二人は大きな試練に直面するが、白が
人間でないと分かっても思いを遂げようとする宣の一途な心が胸を打つ。
CGといえども人物の表情が良く描かれており、心の機微が伝わってきた。
終盤で見せる白の切ない表情を見てもらい泣きしそうになった。
きっとモーションキャプチャーの精度が高いだけでなく演じた役者さんも
素晴らしいのだと思う。
締めくくり方、エンドロールに流れる歌も良かった。
この作品は過去に日本でも上映済みで、自分はその時が初見。
今回巳年に因んで再上映とのこと。白蛇の映画を正月に見られて、
それこそ縁起が良い。
また、入場者特典でおみくじをもらった。キャラクターや物語に絡めた
ことが書いてあり、ネタバレを含む可能性があるので鑑賞後に
読むのがお勧め。
美しいCGI
良い意味で王道
綺麗🐍
映像は美しかったですが
ハイスペックゲーム機でやるハイクオリティゲームのストーリー部分を観...
画面の情報量が凄い
ビジュアルは凄い出来で3DツールのプロモーションかというぐらいCG技術のオンパレードでした。
特に新鮮な表現はないが、隙がほとんどない。(サブサーフェススキャッタリングが常にONな感じ。)
ここまで隙がないと、序盤の水から上がるところが悪目立ちしてるくる、絵コンテはいかにも分かりやすい見せ場として設定したのに結局シミュレーションが上手くいかなかったのかごまかした感じになってしまった。こういうのはあるある。
また、キャラはアニメ寄りであまり不気味な感じはない。
不気味な感じがでてるとするとむしろモーションのほう、といっても序盤の戦闘シーン数カットのみで他はほとんど気にならない。
あえて言うなら心理的にどうしても良い出来のCGはどうしても明るさを最適化しすぎてリアリティがなくなる傾向になりがちだが、アニメ寄りなので鼻につかない。
スタッフロールで業者のロゴがズラッと出てくるところでどこかで見たような(実際は見たことはない)ロゴがいっぱいでお国柄を感じました。
お話のほうはとてもベタなつくりで、誰でも楽しめるが特に驚きはないというものでしたが、最後にちらっと差し込まれる予告のスピンアウト的な続編のほうはちょっと攻めてるようなので観てみたくなりました。
映像4.5、お話2.5でトータル星3.5個
中・米映画の蜜月関係
中国映画だと思ったら、アメリカとの合作映画ということらしく、前々から思っていたことだけど、中国とアメリカってイデオロギーは真逆なのに、こと映画に関しての方向性はかなり近いような気がしていて、だからとても相性が良いのですよね。なので、これを「ディズニー映画の新作です」と言われて見せられても何の違和感もなかったと思います。
作品として面白いし良く出来ていましたが、あくまでもアメリカングローバル的な娯楽作品に仕上げていて、同じ民話でも日本の『かぐや姫の物語』の様な作品には今の中国やアメリカ映画では決してなり得ない様な気がします。
良い悪いは別問題として、例えば本作がもし中・日合作映画だとしたら、作品の方向性や仕上がりは全く違っていたことでしょうね。
そういう意味において、やはり日本という国の文化はかなり特殊なのかも知れません。
まあ、これはこれでアリだと思うし、文化面で米中これからも仲良くして下さいって感じですけどね。
中国版デズニー
異世界バトルのスペクタクルと、悲恋物語
なんとも、美しい。
日本語吹替え版で観賞。
中国の民族衣装独特の長い袖と裾が、ハイスピードのバトルシーンで流麗に風を切り激しくはためく様が実に美しい。
『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』を思い出した。
中国の民間伝承である白蛇伝説は、そもそも娘に姿を変えた白蛇の化身が人間の男を喰ってしまうものだ。物語化された大抵のものは、とりつかれた男が死ぬか、妖怪退治で白蛇が葬られるかという結末。
これが、白蛇の化身が人間の男と恋に落ちる悲恋物語に形を変えて様々なストーリーが作られたのは、近代になってからなのだろう。
本作では白蛇の化身は蛇族の「妖怪」とされ、蛇狩りを民に強要する国師と蛇族との戦いを背景に、妖怪と恋に落ちた人間の若者が戦いに巻き込まれていく物語。
最新3DCGアニメーションにふさわしいスケールの戦いが描かれていて、今までで最もエキサイティングな白蛇伝になっているのではないだろうか。
ただ、国師もその部下の導師も不思議な術を使うので、妖怪も人間もあったものではない。
ともすれば邪術を擁する人間の方が強く、妖怪蛇族は抑圧され虐げられた存在のようだ。
ヒロイン「白」や妹の「青」など女性キャラクターが離れ眼で切れ長なのは、西洋から見た東洋美人のイメージを意識しているのだろうか。京劇のメイクに寄せているのかもしれない。
なんとなく岩田剛典似の村の若者「宣」に道化役の犬が付添うあたりは、ディズニーの作劇術をうまく採り入れている。
白と宣のラブシーンも織り込まれ、中米合作らしいエンターテインメント作品だ。
やはり悲恋物語というのは、二人に立ちはだかる壁が高ければ高いほど面白い。それを乗り越えようとする二人にまた壁が現れ、そして結局成就しない結末が得も言われぬカタルシスをもたらす。
この物語における壁は相当に高い。
白を愛するあまり宣は驚きの選択をする。一見破滅的な選択の様だが、妖怪世界でともに生きようとする行動であって、前時代的な自己犠牲とは異なる。
だがしかし、白を取り戻すどころか、罪のない村人を救わなければならない正義感から孤独な戦いに突入する宣。妖獣と化して制御不能となった白に対して、ゆるぎない想いを貫く宣の姿は、悲痛でもあり凛々しくもある。
欲望の権化として肥大化した国師、一族防衛の一心だったはずが征服欲に目覚めた蛇族の首領、混沌と化した戦いの中で二人が結ばれることはないのだ。
・・・そして、後日譚が描かれて幕となり、我々は来世での二人の再会を願うのだった。
中国版ディズニーって感じです。 冒頭は物語の本筋のその後で、そこか...
曲よし映像美よしイケボよし狐さまよし
かなり感動した。。。
私の本当の名前はニギハヤミコハクヌシ、センは千尋?
『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』シリーズや白蛇伝説とか、中国では幽霊・妖怪と恋に落ちる作品が多い。日本だと精気を吸い取られて衰弱するんだろうな~と思いつつ、「精気」を吸われたとき股間を調べるセンが良かった。どっちかわかんねーよてな感じ。まぁ、切り取られてたらそのまま宦官の道だなぁ。
映像は3DCGアニメ。ディズニーなんかと比べると、毛並みだとか細かさは負けている。どちらかというと、日本の山崎貴のアニメのような雰囲気。それでも臨場感はあったし、美人ばかりなのでうっとりさせてくれた。宝青坊の主も魅力的なんだけど、すげー年寄りだから・・・
記憶喪失系のストーリーで、徐々に自分の力を開花させていき、妖怪であることをセンに告白するとか、泣かせてくれる(泣かなかったけど)。
500年の時を超える壮大な恋愛絵巻。最も気になったのが続編(?)となる現代風建造物が見えたことでした。次も見ますよ、絶対。ホワイトスネイク、カモ~~ン。
2回目
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