世宗大王 星を追う者たちのレビュー・感想・評価
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身分を越えて沸き立つ友情
ハンソッキュ扮する世宗は、チェミンシク扮する科学的才能あるチャンヨンシルを奴婢から平民に取り立て様とした。しかし皆の猛反発を食らった。
身分の厳しい時代に目の開かれた王様だね。まあ身分を越えて沸き立つ友情物語だ。見事に天文儀器を作り上げたなんて大したものだ。でも明国の圧力に屈するのは悔しいもんだね。チャンヨンシルも罪人扱いだ。とはいえハングル文字を作った世宗も大した王様だ。発明の影に苦難ありと言う事かな。
自由に使える文字があることの僥倖
<映画のことば>
身分にかかわらず、誰もが読み書きでき、学ぶことのできる公平な世の中になれば、実に喜ばしいことではないか。
どの国にも奪われることのない、永遠なものを作りたいのだ。
文字をもたない…あるいは持てなかった民族の苦悩は小さくはないのだろうと思います。
いろいろと悪評もあるものの、それなりに世界に冠たる教育制度を有し、文盲率が当たり前のように飛びぬけて低いこの国で暮らす我々には想像の外なのですが。
自分が観た映画の感動を人に伝えるためにも文字は必要で、その僥倖には感謝しなければならないのだろうと思います。
無言の演技が雄弁
最後の10分で泣かされっぱなしでした。
ハングルを作ったとされる世宗大王と、大王が才能を見いだした奴碑出の臣下ヨンシルのお話しです。
梅雨の時期に王様の為に、室内で星を見れるようにするシーンとか綺麗でした。
男の友情ものと言うより、身分を越えたただ一人の『理解者』と言う風に感じました。
【朝鮮独自の時を制定し、天を拓いた奴婢の身分ながら科学知識と技術力を備えた男と第4代王世宗との友情を、ハングル文字開発を絡ませながら描き出した作品。】
ー 15世紀の朝鮮史を軸に、明からの独立を願う第4代王世宗(ハン・ソッキ)と奴婢の身分ながら科学知識と技術力を備えた男、チャン・ヨンシル(チェ・ミンスク)の身分を越えた絆を描いた作品。ー
◆感想
・朝鮮王、第4代世宗は民衆の為に、ハングル文字を開発した名君であるが、
ー 「王の願い」で、ソン・ガンホが演じていた事は、記憶に新しい。 ー
天文学にまで興味を持っていた事を知った。
そして、朝鮮独自の時を制定するために、身分を越えて才ある人物を抜擢し、文字と並んで自らが統治する朝鮮の時をも、制定した度量の広さ、明晰さを再確認した。
・王に抜擢されたチャン・ヨンシルを演じたチェ・ミンスクの、明に阿る朝鮮臣下の一部の策略にもめげずに、明から派遣された横柄な使臣に対しての態度も、胸がすく思いで鑑賞。
<朝鮮独自の歴作り、文字作りに夢を抱いた第4代王世宗を演じた、ハン・ソッキと忠実な臣下チャン・ヨンシルを演じたチェ・ミンスクの名演が心に響く。
二人の行いを、大国、明への越権行為と思い、朝鮮の高官は二人を引き離そうとするが、”北極星の”第4代王世宗と”北極星の傍の星”チャン・ヨンシルの絆は、固かった・・。
面白き、朝鮮史の物語である。>
チェ・ミンシクとハン・ソッキ演じる世宗(セジュン)の身分の差を越え...
チェ・ミンシクとハン・ソッキ演じる世宗(セジュン)の身分の差を越えた絆がなかなか熱かったなぁ。夜空とか障子のところとか素敵な演出だった。暦の事やハングルの事はどこまでが脚色なのかはわからないけど物語として面白かった
朝鮮半島の厳しい歴史を物語る
ハン・ソッキュとチェ・ミンシクの共演に期待して鑑賞したが、ストーリーもとても良かった。
世宗大王について、ハングル文字を考案した王様というぐらいの知識しか持ち合わせなかったが、この時代に、朝鮮が独自の文字を持とうとすることには大きな困難が伴ったということを知った。その意味では、「マルモイ」とセットで観ることで、朝鮮半島の長きに亘る苦難の歴史に思いを致すことができる作品。
権力者の孤独、身分を越えて夢を共に語り合い、お互いを理解し合うことで20年を越えて培われた二人の友情と信頼…韓国映画にありがちな大袈裟な演出はないが、それでもいくつかの場面で泣かされた。
見終わって、心が清らかになる作品だと感じる。
ハン・ソッキュ、チェ・ミンシクだけでなく、ホ・ジュノも出演してたのが嬉しかった。
2人の演技だけで観られる
ハングルを作ったことで有名な朝鮮の世宗大王とその臣下ヨンシルの物語。
時代が結構頻繁に切り替わるのでついていくのに苦労した。世宗王を乗せた輿が壊れ大きな事故につながったことの責任をヨンシルが取らされるのかどうかが主題だったんだね。だから脚本が少し入り組んだ作りになっていたのかと理解した。個人的にはもっとシンプルな方がよかったと思うけど。
身分を超えた男の友情という意味ではとてもいい映画だった。とにかくハン・ソッキュとチェ・ミンシルの演技がすごい。ラストも結構感動的。
でも泣けなかった。だって、メンツを保つためなのか、部下を救うためなのかよくわからない決断にほんの少し白けてしまったから。
あと変な見方だが、主要なキャラで女性がほとんど出てこない。武官が男だけだから当然なのだが、家族も出てこない。おじさん同士のBL側面もあるような気がした。好きな人にはハマるかもしれない。
どこからがフィクションなんだろ…
ふたりの関係と刑罰の内容以外はフィクション…?ふたりの絆が特に協調されたつくりになっていて取り巻き達のどれが史実なんかなー、なんて思った。内容はまあ普通。王と取り巻きの物語。
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