「朝鮮と中国の関係性の歴史を学べるとともに、主演の二俳優の名演技に惹かれた。」世宗大王 星を追う者たち Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
朝鮮と中国の関係性の歴史を学べるとともに、主演の二俳優の名演技に惹かれた。
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ホ・ジノ 監督による2019年製作(133分/G)韓国映画。原題:Forbidden Dream、
配給:ハーク、劇場公開日:2020年9月4日。
世宗(せいそう、1397年 - 1450年)は、李氏朝鮮の第4代国王だそうで、朝鮮王朝が明の属国であった時代(日本は室町時代の前半)。世宗(ハン・ソッキュ)と奴婢の身分だったチャン・ヨンシル(チェ・ミンシク)の友情というか、明からの独立独歩を目指す同士的な絆が描かれていた。それを表現する2人の計算し尽くされた様な演技も、とても良かった。
ヨンシルが発明したという「水時計」や「天体観測儀器」がとても興味深い。この時代にも韓国で科学が存在したことを讃える製作者達の気持ちを感じた。そして、世宗による“ハングル”の創出。確かに、個人的には旅行時の便利性などから漢字のままであって欲しかった気もするが、世界の中での独自性は大。
中国との関係性を物凄く重視する家臣たちの反応には、ビックリ。江戸時代の藩主家臣たちの江戸幕府への気の使い様という感じなのか?とは言え国が異なるわけで、属国ということはこういうことかと、多少理解が深まった気はした。また2019年に、この中国との関係性からの独立をを新たに持ち出すメッセージ性も強く感じた。
監督ホ・ジノ、撮影イ・モゲ、編集キム・ヒョンジュ。
出演
世宗ハン・ソッキュ、チャン・ヨンシルチェ・ミンシク、ファン・ヒシン・グ
イ・チョンキム・ホンパ、チョ・マルセンホ・ジュノ、、チョン・ナムソンキム・テウ
チョ・スンセンキム・ウォネ、イム・ヒョドン。
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