「少年は復習を誓い、鬼になる!」鬼手 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
少年は復習を誓い、鬼になる!
2019年(韓国)主演クォン・サンウ。
囲碁の世界を舞台にしたアクション・エンタメです。
五目並べの経験しかないけれど、この映画は碁盤を読む必要はないと思います。
カメラ転換がメチャ速くて、そんな暇なし!
囲碁を知らなくても、問題ないです。
(SHOW(見せる囲碁)だから)
姉を自殺に追いやった男は最強のプロ棋士ファン・ドギョン(キム・ヒウォン)。
復讐を胸に少年グィスは修行に励む。
山寺での猛特訓、血の滲む努力で筋肉モリモリの大人に成長したグィス(クォン・サンウ)は、下山して下界に下る。
クォン・サンウ。増量して鍛え上げた筋肉の素晴らしさ。
そのお美しい胸板が映るのは、一瞬でしたね(勿体ネー)
寡黙なグィス、語らない、喋らない・・・静かだがアクションはバリェーション豊富!!
トイレ・アクション(マネージャーが糞さんですう!)
路地裏アクション(ヤクザ相手の)そして鋳物工場での無灯火アクション。
賭け事の世界は『カイジ』のドロドロにうり二つ。
映像もカイジっぽい!!
ただしクォン・サンウはカイジのように絶叫しない、クールです。
こっちはこっちで痺れます。
「透明の碁石の対決」
これ、見ものだった。
(一瞬、碁石(透明)が宙に浮いて、落ちたら盤上で黒白に化ける)
負けたら片腕バッサリ・・・なんてのもある。
囲碁対決も、ボクシングみたいにリンクでやって、まるで格闘技の世界だ。
重ねて言うが、囲碁のルールは知らなくてもイイ。
クライマックスは、100人対グィスの対戦後に待ち受ける憎っくきファンとの、
ラスト一局。さアー勝つのはどっちだ?
哀愁・・・ですねー。
この映画、熱くてグロくて、そんで渋いです。
非情になり切らぬクォン・サンウ、素敵でした。