ザ・ファイブ・ブラッズのレビュー・感想・評価
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自分は日本人で、日本には日本人以外あんまりいないから、民族意識?国...
自分は日本人で、日本には日本人以外あんまりいないから、民族意識?国、人種への帰属感みたいのをあんまり考えたことがなかったけど、戦争になると、そういうものを意識するようになるんだなーと思った。黒人の歴史について調べてみようと思った。地雷で吹っ飛ぶシーンが怖かった。
とてもよかった
金があっさり見つかってどうなるかと思ったら争いが起こっ手戦争みたいになる。けっこう面白かったけど長い。大阪なおみみたいなことを言われても、白人でも黒人でもないし対岸の火事みたいにしか受け止められない。
ボートでも移動中にニワトリ売りが絡んで騒動になるのだけど、本当にあんな感じなら外国行くのが嫌になる。
なんじゃこりゃ?
高望みはしないが、絶対に下は向かない的な彼ら黒人はどこまで偉くなるのだろう?
人種差別されてきた、していいとは思いたく無い。
ロケもセットも安っぽい話の半分が仲違いキャストは豪華だが現地へリゾート気分で来たであろう感が出ていて緊張感が薄らいでしまっている。
スパイク・リー復活してきたね!
2021年8月23日
映画 #ザ・ファイブ・ブラッズ (2020年)鑑賞
#スパイク・リー 監督作品
ベトナム帰還兵の黒人高齢男性4人が仲間の遺骨と金塊を探しにベトナムへ
黒人はアメリカの人口の11%なのに兵士の数では32%だったそうです
差別され、戦争に行かされる(>_<)
Make America Great Again
ベトナムを体験した元軍人4人がかつての盟友と埋めた金塊を探しに再びベトナムに来る話。
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劇中に登場するトランプ派の黒人のおじさん、この人がたぶん話のメインのキャラなのが面白い。make America great again帽子を被っていて、うだうだ言って自分が救われたいからトランプ支持にまわっても、結局利用するだけ利用して蹴落とすのがトランプなんだと言わんばかりに、帽子がある人に引き継がれていく。
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その帽子も次の人へ渡っていくのだけど、完全に帽子を被るとトランプにそっくりだったね(笑)ジャン・レノ(笑).
DO THE RIGHT THING
スパイク・リー監督は、この映画を撮る上でデビュー作のタイトルになぞらえて「正しい行いを行なえ」を実践したんだと確信😭絶対にアカデミー賞は取れない撮り方で。
序盤、マービン・ゲイの遺作となった楽曲たちに載せてシルキーに描き出される映像は、やがてベトナムのジャングルの中で暗転し、熱を帯びて一気に加速し走り抜けてゆく
🤯呆けたドアタマ吹っ飛ばす このドケッサク映画は安っぽいプロパガンダではない。ストーリーと並行して畳み掛けるように語られ続ける黒人差別のトピックスの断片に、観客としてリアルな世界史リテラシーの欠如が心配になってくるほどだが、まずは絶望と希望の混じった血生臭く狂おしい暴風雨を正面から受け止めたい
スパイク・リー監督、ヒトが重ね続ける愚行をここまで愛おしく描ける映像作家を私は他に知らない
我々に固い“ブラッド”の契りを
一時の不調が嘘のよう。
『ブラック・クランズマン』で大復活ホームランをかっ飛ばしたスパイク・リーが、再び放つKO級力作!
『ブラック・クランズマン』もそうだが、リー復活の要因の一つは、題材の面白さ。
ポール、オーティス、メルヴィン、エディはベトナム戦争の退役黒人兵。
ある目的の為に、半世紀を経て、再びベトナムの地を訪れた。それは…
彼らの隊長で盟友だったノーマンの遺骨を連れて帰る事。
そして、もう一つ。ジャングルの奥地に隠した金塊を掘り返す事…。
ベトナムの空港で十数年ぶりに再会した彼ら。
固い血の絆で結ばれたブラザーであろう、“ブラッド”と呼び合っている。
各々個性的、性格もバラバラ。ポールはリーダーシップ、オーティスは真面目、メルヴィンはムードメイカー、エディは人生の成功者になった。
老いても尚元気。和気あいあい。早速その夜はクラブに乗り出すほど。
オーティスにはかつてこの地で出来た恋人が。その間に…。
彼女の紹介で、フランス商人が今回の件に協力を。が、どうも怪しい…。
4人だけだと思ったら、ポールの息子デヴィッドが父を心配してついて来た。
出発までちょっとあったが、現地ガイドの案内を得て、
4人のおじいちゃん+αの大冒険の始まり始まり~!
『地獄の黙示録』など映画へのオマージュ。
音楽ファンには堪らない楽曲センス。
ユーモアや登場人物たちの掛け合い。
お宝探しアドベンチャーな醍醐味も。
序盤はエンタメ度が高い。
しかし、金は人を狂わせていく…。
大抵こういう作品の場合、“金”というエゴの目的は脆くも破れ去る事が多いが、本作は見事辿り着く。
やった! 遂に手に入れた! これで億万長者だ!
が、分け合った金塊を自分の為に使う派、ある自分の言葉通りに使う派で意見が分かれる。
その“ある人物”とは…
ノーマン。
ノーマンは人格者だった。
彼らにとってのキング牧師であり、マルコムXであった。
教養や道徳、黒人に対する世界の問題などを彼らに説き、特にポールはノーマンの事を慕っていた。
そもそもこの旅は、金塊を探し出す事もあるが、ノーマンの遺骨を見つける事もあった。
ノーマンが今の彼らを見たらどう思うか。
彼らの中で、己の欲と理性が激しく苦悩する。
そんな時、思わぬ事態…いや、衝撃の事態が発生。
これを機に、お宝探しムードだった旅が緊迫の修羅場へ。
内部分裂。引き金は、ポール。仲間同士、父と息子…。
さらに追い討ちを掛けるように、金塊を狙うのは彼らだけではなかった…。
半世紀前、生きて帰って来られたベトナム。
しかし、再び足を踏み入れたら…。
“それ”はまだ続いていた。
彼らはまた生きて戻れるのか…?
舞台はほとんどジャングルで、登場人物も限られるが、それでも強力アンサンブル。
中でも、デルロイ・リンドーが凄まじい演技で圧倒する。
ポールはかなりキレ易い性格でもあり、怒ったり暴走すると手が付けられない。
内部分裂の問題でもあるが、彼はある苦しみを抱えている。
PTSD。
ベトナム戦争以来、ずっと。
が、戦争でバラ蒔かれた薬品でも、戦争自体でも、そして“アメリカ”もこの俺を殺せなかった。
くたばってたまるか!
ポールが一人称で画面…いや、この世界に訴えるシーンは圧巻の一言に尽きる。
今年のオスカー主演男優賞は強力ライバル多いが、これまでのキャリアも考慮して何としても初ノミネートされて欲しいものだ。
そんな“動”のリンドーに対し、オーティス役のクラーク・ピーターズとデヴィッド役のジョナサン・メイジャーズが抑えた好助演。
しかし、やはり助演ノミネートされるであろうは、ノーマン役のチャドウィック・ボウズマンだろう。
実は、そんなに出番は多くない。
が、彼らの心に今も生き続けている。
ポールはノーマンに対し、ある罪悪感を。それが、彼を今も苦しめ続けているPTSDの原因。
そんな彼の前に“現れた”ノーマン。
この再会とノーマンが掛けた言葉に、ポールだけじゃなく、見てる我々も救われ、赦されたような気がした。
ベトナム戦争の実際の生々しい映像。
当時の実録ニュース映像。
やっと消えてくれたアメリカ前独裁者へのキツイ批判。
重苦しいドラマだけじゃなく、スリリングなストーリー展開、銃撃戦などのアクション。
現在と過去が交錯して進み、過去のシーンは16ミリフィルム。
とにかく、重厚大ボリュームの2時間半!
が、実際リーがそこに込めたのは…
戦争は終わっていない。
戦争は続いている。
戦争は無くならない。
PTSD、紛争地域…。
そして、
拝められ、英雄視されるのは常に白人。
忘れるな!
犠牲になった“多くの人たち”、白人の為に従軍させられ命散った黒人たち…。
戦争、人種問題、赦しと平和への祈りーーー。
リーのこんな声が聞こえて来たような気がした。
世界中の人々がこう呼び合える日を。
“ブラッド”。
American War is over. "NO" アメリカを再...
American War is over. "NO" アメリカを再び偉大に --- アメリカ史、スパイク・リーによる歴史の勉強。複数の画角を時代や場面ごとに使い分けるなど、画面の質感も含め自由自在、それがこの作品には効果的かつマッチしていて引き込まれる。華はないものもベテラン勢の共演、とりわけポールのキャラクターが際立っている。それも例えば『暗殺のオペラ』等でも見られたように、昔のシーンでも同じ役者が同じ外見のまま演じる。そんな"ブラッズ"の5人目ノーマン役にはチャドウィック・ボーズマン、すっかり上官役が板についている貫禄っぷりで頼れる存在感。
Fists up ベトナム戦争従軍時に隠した金塊と隊長の遺骨探しの旅は、思いもよらぬ爆発と銃撃戦に、次第に森を彷徨うように過去そして自分と向き合っていくサイケデリックでスピリチュアルなものになっていく。そしてそれはやがて(時に黒人に限らない)大きな家族史に帰結していくよう。What's going on~♪
LAMB「無知なアメリカ人の一方的な歴史感は面白いな」国は我々に借りがある!地雷「俺らとは無関係な同義なき戦争を戦った、権利を求めて」Madness. Madness! Black Lives Matter!! Black Lives Matter!! Black Lives Matter!!
宗教の機能的側面について教えてくれる映画
思想の力の根源を教えてくれる映画だった。BLMブームに乗っかって良い気持ちになっているだけの輩に観せてやりたい映画だ。
これは僕の見方だが、ノーマンがどういうつもりで金塊を隠したのか?それは誰にも分からない。ひょっとすると、彼は、とんでもない詐欺師だったかもしれないじゃん?自分に都合の良い論理を振りかざし、金塊を我がものにしようと企んでいたのかもしれない(そう観えるように撮られていた気がする)。
しかしながら、生き残った4人の兵士たちは、結果として正しい行ないをした。それがたとえ共同幻想であったとしても。
なぜ彼らは正しい行ないをできたのであろう?それはノーマンを信じていたからだ。ノーマンの振る舞いに影響を受けたのだ。ノーマンを起点にとして、善意が伝播した。ノーマンが死んだ後も、彼らの中にそれは残ったのである。
この映画は宗教についての映画だと思ったんだよね。優れた思想ってのは、人間関係の中で伝播し、心の底にずっと残る。そのような力を持っていないのであれば、それは思想ではない。
思想や宗教というものは、思想の内容そのものにはあまり意味がない。教祖がどんな人間であるか?教祖が信者からどう見えるか?が本質なのだ。
思想の内容が正しいからといって、能動的にその思想を信奉するという振る舞いには、あまり意味がない。なぜなら、「能動的」に思想を信奉しているのである限り、いつでも「能動的」に逃げ出せるから。
本当に思想に信奉している者は、極めて受動的に信奉しているだ。そのような信奉者は、思想に信奉せざるを得ない、そうする以外に道はないのだ。このような信奉者は、ちょっとやそっとでは思想を捨てない。我が身が滅びようと、その思想を貫徹しようとする。
だからこそ、ときに思想は救いとなり、また、危険となるのである。
蘇る戦場
植え付けられたPTSDが戦場に戻って再起動。ホラー感すらある。独りジャングルを進む親父のアップは直視に耐えない。
トントン進んで、現代劇としては都合がよすぎる展開もあったが、ここ掘れワンワンと現代の御伽噺としてみるとしっくりする。
ポールウォルターハウザーが脇役で登場。ジャンレノのトランプ感がよく出ていたが、それにしても歳とったな。
プロットは良いが、何か勿体ない映画!!
ベトナム戦争に従軍した米軍兵士の32%が黒人との事で、何故、黒人とベトナム人が殺し合わなければならないのかと初っ端は感じました。その帰還兵達が政府への仕返しの為に金塊を盗むというプロットは良いと思います。しかしテンポが悪く、詰め込み過ぎて散漫な印象で、集中力が途切れ易かったです。尺も長く、あちこち場面が飛ぶので本筋だけで2時間の映画にできたと思いますし、ネトフリ映画らしい勿体ない仕上がりでした。
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