「飼いならされた寄生獣」ヴェノム　レット・ゼア・ビー・カーネイジ　レントさんの映画レビュー（感想・評価）

第一作目のレビュー削除されたんだけど、確か岩明均の名作コミック「寄生獣」のハリウッド映画化だと書いた、もちろん皮肉を込めて。かの作品には遠く及ばず、ただうわべだけ似ているが中身が薄い作品だと書いた気がする。
それでもこの二作目よりはまだ楽しめたんじゃないかな。バイクアクションとかそれなりに良かった。でも本作はそんな目を見張るようなアクションもないし、せっかくウッディ・ハレルソンを敵役として起用したのにそのキャラクターが全然凶悪でもないし魅力的でもない。ほんとにあの「ナチュラルボーンキラーズ」のハレルソンなのか。ずいぶん丸くなったもんだ。とにかく彼の良さが全然生かされてないんだよな。
CGも特に目を見張るものもない。三作目公開ということで暇つぶしに見てみたけど、これは三作目は配信スルーかな。もう少し脚本に力を入れてほしいもんだな。ほんと言わせてもらうけど「寄生獣」読んだらこんなの絶対楽しめないと思う。
そもそもこのヴェノムのキャラクター造型からしてR指定つくくらいの残虐描写を観客も期待すると思うんだけど観客動員数気にしてそれを避けてるからほんと見ていて刺激も何もないんだよね。まあ、おこちゃまムービーです。
「寄生獣」と本作とでは一流シェフの料理と小学生が家庭科の授業で初めて作った料理くらいの差があるんじゃないかな。それぐらい「寄生獣」は歴史に残る名作ということなんだけどね。前作と比べて上映時間が短いことだけかな、良かったのは。