「凝縮されたバディムービー」ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ クソチキンゴミ眼鏡さんの映画レビュー(感想・評価)
凝縮されたバディムービー
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上映時間98分とあって特に複雑な物語でもなく、むしろ展開の早さで物語の粗さをカバーしているような印象。
でも変に物語を付け加えるよりも、この類の映画はそれで良いと思う。
個人的にこのシリーズは「アメコミ映画」であると同時に「バディムービー」だと思っており、エディとヴェノムのコンビぶりは当然前作以上。
正直、今回の1番の見所は2人のやりとり(アンを介するもの含め)なんじゃないかと思う。緊張感のあるシーンでも軽快かつユニークな会話に何度もクスりとさせられた
作品のテンポの良さも、会話の面白さを演出するのに効果的だったのだと思う。
ただ、肝心の戦闘シーンは前作同様に物足りなさを感じる。
殴られようが刺されようが基本的に死ぬことがないので、延々ともつれ合う戦闘が続くばかり。
ヴェノムの特性上それは仕方ないのだけど、敵も同じような戦いを繰り返しているので、今回も相手の何が強いのかよく分からない。(明らかにカーネイジの方が強そうな見た目ではあるけど)
映像の派手さで飽きさせないようにはしているけど、戦闘の結末は尻すぼみ感が否めなかった。
とはいえ全体的にはとても良い娯楽映画だと思う。クレタスの過去を掘り下げたり、何度かカーネイジと戦わせて尺を延ばすことも出来ただろうけど、余計な物語はヴェノムには必要ない。
余韻など全くないけど、単純に面白い映画だった。
ヴェノムがクレタスに最後に言い放った一言なんて、最高に痛快。
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