人体のサバイバル!のレビュー・感想・評価
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人の體の中を冒険する
ツッコミどころですが、十二指腸虫を医療用レーザーで倒す時、貫通しちゃってるから腸にもレーザー当たってます。
序盤、兎の糞とともに出てきた場面があるから、それが伏線で人間の女の子ピピの躰から出る時のトイレの場面は、子ども向けアニメでどうやるのかと思っていたら…。
なんだか医療へのアンチテーゼがあって好感が持てた。
ローカルっぽいのに、豪華声優石田彰さんの声のおかげか、メジャーっぽい雰囲気で楽しめた。
人の體の中を冒険する作品、もっと沢山観たいなぁ。
人体編の映画化
蘇ったミクロの決死圏
斬新な体内探検の映像化でアカデミー視覚効果賞をとった「ミクロの決死圏(1966)」の漫画版といったところ、実はこの手のアイデアでは漫画版の方が先、手塚治先生が1948年に「吸血魔團」という漫画で小さくなって肺の結核菌と戦う物語を既に描いていました、先見の明といい、さすが医学博士ですね。
アニメ化の効用として、難しい人体の解説を子供向けにアレンジできる点、まさに面白くて為になる娯楽教材のお手本のような映画に仕上がっています。
冒険物語と言うと悪漢登場で気を揉ませますが、余計な話は省いて46分という短尺に纏めています、集中力の短い子供への配慮でしょう。
更に、本作ではマイクロバブル超音波照射の温熱療法で脳腫瘍を治療と言う最先端の医療まで入れ込んでいるのには驚きました。しっかりした医療監修が行われている点でも製作陣の誠意が感じ取れますね。
展開ハチャメチャで大人も楽しい?
原作と比べて優秀
ミクロの決死圏を観たくなった
寄生虫描写は可愛いようでやっぱり不気味!『ロボコン』で混乱した頭を適度にクールダウンさせてくれる作品。
本作は、主に小学生を対象とした『科学漫画サバイバルシリーズ』の第6巻を原作にしています。本シリーズは2001年に韓国から、日本では2008年から出版されているため、もしかしたらこの映画版を親子二世代で鑑賞する人もいるかも知れませんね。物語では、主人公ジオとノウ博士を乗せたヒポクラテス号が手違いで縮小し、それを呑み込んでしまったピピの体内から脱出しようとする過程がまず描かれます。道中、人体の機能、特に消化管と血管、脳の構造についての分かりやすい説明があります。
確か『ドラえもん』にも似たような話があったなー、と思っていたら、後半は意外に深刻な展開に。この困難をどのように解決していくのか、緊迫した展開への移行はみごと。そして人体の構造を利用した脱出方法も感心しました。ノウ博士も、学会でぼんやりした発表をするくらいなら、この治療法を伝えた方がいいよ!
『若おかみは小学生』にも出演していた松田颯水さんが主人公ジオ役を担当していて、(今まで俳優の方について全く知識がなかったにも関わらず)地味に嬉しくなったり、いろいろと発見のある作品でした。
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