「ニューヨークを舞台としたホームドラマとして」レイニーデイ・イン・ニューヨーク Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
ニューヨークを舞台としたホームドラマとして
ニューヨークの富裕層の次男坊が主人公。
線が細いインテリ風の容姿だが、
ギャンブルが好きで、好きなだけでなく、
引きも強くて負け知らず。
若さに似合わず、ピアノラウンジで飲み、
自らも弾き語りできてしまう。
だが、いまは、地元ニューヨークのしがらみから離れ
地方の大学に通っている。
そんな主人公が、同じ地方大学に通う、
好奇心先行型の危なっかしい彼女と一緒に
久々にニューヨークに里帰りした
1泊2日の滞在中に、彼女や主人公にまきおこる
ドタバタな悲喜劇。
雨の日、と言いながらも
画面のトーンは明るくてニューヨークを魅惑的に
映し出している。
最後に実母がカミングアウトする自らの出自に対し、
次男坊は、むしろ安堵したようにも見え、
いい子であろうとすることをやめ、
ありのままの自分に戻る決意をする。
そんな次男坊の「心の旅」を、
1日の出来事に集約して描ききる。
ウッディ・アレンが、自分以外の俳優を主役にした
映画の中では、彼の持つ虚無的で現実的で、
アナクロな世界観が最もよく表現された一本。
おそらく、ウッディ・アレンのファンは
高く評価するだろうが、そうでない人には
冗長で無秩序なメロドラマに見えるかもしれない。
おはようございます。
迷惑なんてとんでもないです。
読んでいただけると嬉しいです。
ウディ・アレンの新作は、
「サンセバスチャンへようこそ」が今年の1月19日に公開されているようです。このサイトでも78件のレビューが投稿されてるようです。お元気そうですね。
その後も更に撮影されたようです。
配信になったら観たいと思っています。
共感たくさんありがとうございます。
この映画とても好きです。
ウディ・アレンがこの後過去の事件で糾弾されましたね。
事実は藪の中ですね。
作品と作者を別に・・・とも思いますが、難しい所ですね。