「夫妻の栄枯盛衰」ホテルローヤル talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
夫妻の栄枯盛衰
ロードサイドに一軒きりで建つラブホテルということですから、世の中の景気の浮き沈みや、新しいバイパス道路が出来てクルマの流れが変わったとか、様々な要素で経営に影響を受けるんだろうなぁと思います。
(現に経営する側には、如何ともしがたい事情で、ホテルローヤルも、その経営が行き詰まってしまった訳ですから。)
それでも、このホテルは、田中夫妻にとっては夫妻の夢や希望をいっぱい詰めて建設されたはずですし、実際、田中夫妻の生活を支えただけでなく、その一人娘をほぼ成人まで立派に育て、あまつさえ、二人の従業員に働き口まで提供してきたのですから、正しくその「夢のホテル」だったに間違いありません。
ホテルの外の人には事情が分からないでしょうけれども、そういう田中夫妻の栄枯盛衰を物語るものとして、「ホテルローヤル」は素晴らしいものだったのだろうと思います。評論子は。
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