「原作をこう解釈したのか」ホテルローヤル Hiroki Abeさんの映画レビュー(感想・評価)
原作をこう解釈したのか
アマゾン100円レンタルで見ました。
原作はかなり好きな部類で田舎のラブホテルを文字通り主役にそこを通過していった人々の哀愁を上手く描き出していた。フライヤーを見た時点で悪い予感ビンビンだったが100円だということでみてみました。まあ、やっぱり悪い予感は的中するもので、、、
本作だがまず、全体の雰囲気が喜劇調になっていることに驚いた。武正晴監督はあの原作を読んで喜劇と解釈したのかと驚きと同時に私的には感性合わないなぁと少し残念な気持ちに。気になる大きな改変ポイントとしてはやはり、主役の波瑠さんの存在で物語を見通す目として必要だったのかもしれないがとってつけた感があることは否めない。あえて登場させるなら純粋無垢な女性をキャスティングしなければならないと思う。波瑠さんのような大人の女性では性に対する嫌悪感に説得力がない。あとは全体を通してリアリティの欠如が甚だしいのでいつの時代の男女を描いているのかはっきりしないのも演出の弱さを感じてしまう。オープニングの看板の作り込みの雑さにああ、ダメな映画だと予感したのが当たってしまったようだ。
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