劇場公開日 2020年11月13日

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「期待値が高かったからかな」ホテルローヤル トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5期待値が高かったからかな

2020年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作小説は未読だが、「ラブホテル」を経営する家族の人間模様というテーマに惹かれた。…で、見終わった後、期待外れでちょっとがっくり。カネ払ってまで見るほどの作品ではない。

ここまでつまらない映画を撮ったのは誰? と調べたら、2014年公開、安藤サクラ主演の「百円の恋」の武正晴である。あの映画しか見てないが、あれは素晴らしい作品だった。その記憶もあったので、本作にも期待をしていた。
個々の登場人物の心の奥底、ラブホテルという場を作ったり、働き口として腰を落ち着けるしかなかった彼らについては、その背景を描いていても、その心情があまり伝わってこなかった。
それには、ひとえに主演の波瑠への遠慮が大きいような気もする。原作でヒロインがどう描かれているのか分からないが、一言でいえば、「もっと体当たりの芝居をしろ!」だ。
他の出演者のヌードのセックスシーンなどもある作品だが、波瑠に関しては中途半端な松山ケンイチとのベッドシーンだけ。
下着姿になったときに、ノーブラで立った乳首が透けて見えるくらいの演出、芝居があれば、まだ「オッ」と思わせたのだが。
つまり、つまらない映画ってことよ。
舞台設定が興味深かっただけに、腰の引けた演出と芝居にがっくりと言っておく。

町谷東光