「主人公・ホテル」ホテルローヤル Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
主人公・ホテル
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オープニングが良くないんだよね。丞威と冨手麻妙のシーンは必要なのかな。
そして過去に戻って波瑠がようやく出てくんの。ここからキャラ紹介になるんだけど、テンポが良くないのと、エピソードがそこまで面白くなくて退屈なの。
内田慈と正名僕蔵が出てきて、お客さんのエピソードになってからが面白いの。内田慈が出てきたときは「渋いぜ、キャスティング」と思ったね。いい俳優をうまく使ってんの。
伊藤沙莉と岡山天音のエピソードがクライマックスかな。ここのマスコミ対応の松山ケンイチかっこいい。
「このホテル自体が主役の一人」が監督の意向であったらしいんだけど、主役の一人というか主人公だね。ホテルが観た人々が描かれてる。それを淡々と眺める映画だと解ってから面白いんだけど、そこまでに時間が掛かったな。
ラストも波瑠のアップで一気にエンドロールにいって欲しかったんだけど、ロングの画が入って「なんだろう」感あった。エンドロールにつなげるにはロングの画が必要なんだとは思ったけどね。
シーンの切り替えをせずに時間を変える脚本と演出は良かったな。
あと音楽。心情を説明する台詞が抑えめだから、音楽が語ってるんだよね。選曲が合ってて良かった。
文学作品の映像化で、そんなにカタルシスはないけど、こういう映画に豪華俳優陣がそろうのもいいなと思ったよ。
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