「どうした?武正晴監督」ホテルローヤル 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
どうした?武正晴監督
武正晴監督の作品なので、観てみたが、どうした?武正晴監督、といった感じ。
監督自身の強烈な葛藤が作品から感じられない。
売れっ子になって真正面から批判してくれる人が周りにいないのか。
なぜなのか?全体的に浅い演出。さらっと撮ってる印象。
とはいいつつ、好みの感じの女性が主人公なのは確か。なんかこう思ったことは口に出せずにいて、それでいてちゃんと物事をとらえていて、感受性の高そうな。痩せ型で上品そうな顔立ちな女性。こんな女性が自分にももっているはずの性をさらけ出そうとして、実感を得る感じ。この葛藤を見れるんじゃないかとの期待はしていた。
特に周りのカップルが展開する群像劇は演出が浅く感じられて、これなら主人公とその家族にもっとカットを割いてほしいと思った。
景色や本物のホテルの感じのロケはよいだけに、もっと波瑠が演じた女性の表情、日々の暮らしの表情がみたかった。
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