「愛する人を護ること」護られなかった者たちへ ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
愛する人を護ること
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この映画の大きな特徴は、震災が背景にあるためほとんどすべての主要な人物が、大きな傷を心に負っているということだ。誰もが愛する者を護れなかった喪失感を抱えながら、今ある大切な人を護りたいと必死に暮らしている。
そんな中、震災から9年経った同じ街で事件が起きた。
護れなかった人のための復讐を実行する女の子、それに気がついて罪を被ろうとする男、犯人を追う刑事、みんな悲しいほどに傷ついていた。
そして貧困の中で死んでいった女性の愛が襖に言葉で書かれていた、最後のシーンには涙が止まらなかった。
震災、貧困、生活保護、社会問題として考えるべきことはたくさんあるけれど、私は愛する人を護りたいという気持ちの深さに心を動かされた。
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