劇場公開日 2021年11月3日

「ドラマチックさが薄くても充分満足」劇場版 きのう何食べた? つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ドラマチックさが薄くても充分満足

2023年11月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

過去の作品で、シロさんとケンジが同性愛者であることのドラマは大体終わっている。そういった意味ではもう描くことはないのだが、その中でもわずかに残る未来について、ドラマチックさはなくとも面白く観ることができた。

そんなわけで、わざわざ映画で何を?とも思うが、映画版の醍醐味は、序盤の少しだけだとしても京都ヘ行ったこと。そして、シロさんは到底作りそうもない高級気味の料理だ。

いつも料理をしているので映画になると料理がゴージャスになるのか。
テレビドラマの映画版だと「爆破」というのがお決まりなところもあるけれど、この作品に爆破はないもんな。

すでに書いたように映画としてのパンチもドラマチックさも薄い作品だったけれど、ゲイバレすることを嫌がっているせいでどことなくケンジと距離感があったシロさんが、ゲイバレバチコイではないにしても過剰に嫌がることなく二人で京都旅行ヘ行っている姿は良かったね。そして笑えた。

まあ、この作品が好きだからこの映画も観ているわけで、そういった人にとっては充分満足できる良作だったと思う。

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つとみ