「とても良い映画」劇場版 きのう何食べた? stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
とても良い映画
観たい映画まで時間があったので、時間潰しのつもりで観てみた…ん?これ?当たりだわ(笑)
TVドラマの劇場版作品って、大概ハズレだし、ゲイを扱った作品は正直ちょっと食傷気味…というか、生々しいSEX描写を見せられるのは、やっぱり生理的に合わない…なので、公開から大分経った作品だけれども、ずっとスルーでした…評価はなんか良いみたいだけれど、どうせステマでしょ…と。
で…この作品。SEX描写は皆無です…キスもしません…かろうじて、手が触れ合うぐらい(笑)逆に不自然とすら思えますが、コミカルな演出が、この作品にいい感じのニュアンスを与えていて好感でした。
海外のゲイ映画とかだと、何やら美しく撮ろうと、そういう演出が目立つんですが、この作品は、どちらかと言うと、彼らを取り巻く家族や友人たちとの、もっと身近な人間関係を、わかりやすい言葉と"料理"で描いています(笑)
最近は、LGBTQという言葉だけが一人歩きしていますが、なんだかんだ言っても、自分も含めて我々は"彼ら"を異質なものとして見ている…そういう現状に対して、本音というかもっと分かりやすい身近な言葉で、双方の正直な思いを語っている作品でした。作品の中には、受け入れられないものは受け入れられない…といった場面も出てきますし、それに対して怒りを表明する場面もあります。
そんな本音の言葉に、というか、時に優しさあふれる言葉に、ラストはもう涙腺崩壊でした…全然期待なんかしていなかったのに(笑)
オススメです!笑
*料理をする場面・食事をする場面が節目節目に出て来るんですが、なかなか秀逸でした。自分もこんな風に料理してみたくなりました。
*内野聖陽は名演でした。来年のキネ旬助演男優賞?は彼で決まりでしょう!笑
*TVドラマ版も観たくなりました(笑)