「笑えた!でも、笑えるだけじゃない」劇場版 きのう何食べた? ミッフィーさんの映画レビュー(感想・評価)
笑えた!でも、笑えるだけじゃない
SixTONESファンなので松村北斗くん目当てで観に。ドラマ版をNetflixで予習済み
ドラマのときから評判になっているのは知りつつ、なんとなく観ないで来たけど、観てみたら面白くて、映画も期待して行ったけど、期待どおり面白かった
※北斗くんがシロさんケンジの関係を揺るがすとの触れ込みだったけど、揺るがしはほんの一瞬で、シロさんケンジメインのストーリーでした
ジルベールと小日向さんのヘンな上下関係、
すきすき全開のケンジとさりげなくかわしつつ嬉しそうなシロさん、
近所のとみながさんのストレートな物言いだけどなんか憎めないとキャラ、
随所に笑いポイントがあった
他の人も結構笑っていた。根強いファンもいるのかな。
終始ネタが散りばめられてて笑うポイント多めだけど、ケンジがシロさんの親から来ないでといわれてショックを受けたり、ケンジが病気かと思ってシロさんが本気で心配したり、真剣に見入ってしまうシーンもあり。テンポ良く話が進んでいって退屈しなかった
シロさんはいつも冷静で常識人、間違ったことはそうじゃないと言える人だけど、世間の「普通」から外れていると(本人は)思っていることや親から許容してもらえない経験から、
少しの困難にぶつかった時に簡単にやっぱ辞めた!って引き返して気持ちに蓋をしてしまう。ホームレスの弁護を引き受けた裁判で「自分なんかが言うことは信じてもらえない」というホームレスの言葉に自分を投影して生きづらさを感じ、その後チャンカワイの言葉で前向きさを取り戻す。
日常で起こる出来事によって左に右に揺れ動きやすい心情に、気持ちのか弱さを感じて、なんだか応援したくなってしまう
最後お母さんが「今度ケンジ連れて来なさい」とか言わなくてよかった。そんなポップでハッピーな話にはせず、それぞれ生きていくけれども少し気にかけてあげる、思いやる、それが少し生きづらさを和らげるんだなと感じた。。