劇場公開日 2021年11月3日

「良いなあ~~旅行行きたい!!」劇場版 きのう何食べた? 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0良いなあ~~旅行行きたい!!

2021年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

映画館でもテレビでも散々予告編が流れるので
すっかり観た気になりかけてた本作ですが
やっぱちゃんと映画館で観ると
仲の良い人と旅行って楽しいよな~~

映画のオープニングからすぐに京都旅行のシーン。
予告編よりずっと長く楽しそうな二人のシーンが続く。
神社でおみくじを引いたり、
願い事を書いた縁起物を納所に結び付けたり、
名物の炙り餅やカレーうどんを二人で食べたり
趣のある竹林や紅葉の庭園を観たり

ああ、旅行やっぱいいなあ~~
旅行、久しぶりに行きたいなあ~~

コロナで閉じ込めいていた気持ちが
一気に解放されるわ!

お話は日常の話に移って行くのだけど
そこはゲイカップルだからと言う訳では無く
親が高齢になってきたとか、実家の商売はどうする?とか
職場でちょっときついことがあったとか、
子供を持てる持てないとか
誰にでもあるような出来事が主人公二人にも起こる。

そんな日常の出来事に対して
結局はお互いや自分の周りの人たちへの
思いやりや気遣いで何とかなるのかな~~
一番大事なものは性別や立場は関係ないんだな~~

漫画の原作やドラマを観てなくても
楽しく観られますが、軽く予習しておくと、
ムフフポイントが格段に増える事請け合いです!(笑)

で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては

何よりこの手の「食べ物映画」は、
その場所でみんなの隣に座って
一緒においしいモノ食べてみたい。
と思えれば正解!!大正解!!
と常々私は思っているので
今作は文句なく五億点!!(笑)

改めてキャストを観てみると豪華ですよね~
その上、皆さん硬派な役をやるイメージの役者さんばかり!
刑事とか維新の志士とか戦国武将とか~~
そういう硬派だったり狂気めいた役の多い人が
普通の一般人を演じてる作品が結構好きなんですよ。
普段の役との振り幅が見物です!
どこまでがアドリブでどこまでが演出なのか?
観てるだけで楽しくて顔がニヤニヤしちゃう!!

コミックは未読ですがドラマは後追いで全部観てて
で、内野聖陽さんが絶妙!!
オネエなんだけど気持ち悪くないギリギリのところで
恋する人の細やかさとか、嫉妬するところとか、
人としての優しさが伝わって来る。良かったわ!

先日、思想家の内田樹氏がラジオの番組で
今の世の中を良くするにはシンプルに
「人に親切にしましょう。」と話していたのよね。
目の前の人に親切にする。
そのことがどれ程、人を暖かくするのか~~
この映画から伝わって来るのよね。

気楽に、映画館で京都旅行を楽しみつつ
優しい気持ちに浸って下さいな。

星のナターシャnova