「愛しさと切なさと、ほっこりと」劇場版 きのう何食べた? mfmf__さんの映画レビュー(感想・評価)
愛しさと切なさと、ほっこりと
序盤、京都旅行のけんじの心配で考えすぎるところをコメディタッチでコミカルに描かれていたけどとても切なくて泣いてました。けんじの別れ話や病気なのかという心配は、大切な人だからこそ失いたくないという気持ちからも来ていると思います。なのに同時に紳士にエスコートするしうろさんにキュンとして、そんな切ないとキュンに挟み撃ちにされていたら聞き覚えのあるドラマのOPが流れつつ、旅行中の楽しそうな二人がスマホ画面で写っていました。
幸せそうで良かったです。
終始なんだか涙腺が緩く泣きながら見ていました。(私的には自分は一生孤独だろうと自覚しています。コミュ障に根暗加えて恋愛に興味もなく子供はほしくないです。もう生きるのしんどいなと思いつつどうにか生活しているものです。)
このドラマを見ると幸せな気持ちになります。愛しいということを感じたり満たされるような幸福感を感じました。しかし、それと同時に自分自身の孤独であるが故にこんな風な幸せは来ることがないのだと自覚し気持ちが沈んでしまいます。
そのくらいとても二人がお似合いで幸せそうで、見ていてこちらもそれを疑似体験することができました。
料理も美味しそうで、レシピを詳しく知りたくなりました。
こんなに想い合う二人のどちらかが、入院したとしても家族ではないので面会もできません。一部の地域ではパートナーシップ制度もありますが、ごく少数の地域でしかありません。同性婚が議論されることもメディアでは見かけられず。私自身は腐女子で、おおよそ無性愛者です。愛することができる人に権利が認められることを願います。この映画を政治に紐づける意図はなく、ただもっと生きやすくなる社会になって欲しいです。