根矢涼香、映画監督になる。のレビュー・感想・評価
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根矢涼香さんの目力と上村監督の世界観が30分では惜しい作品です。
最近気になる女優として個人的に挙がるのが根矢涼香さん。
で、最近気になる映画監督で個人的に好きなのが上村奈帆監督。
勿論、この作品も前から気になってた作品で、コロナで延期になってたりしてましたが、この度めでたく公開と言う事で観賞しました。
で、感想はと言うと、惜しい!
めっちゃ良い所があるだけに、30分ちょっとの尺では足りなさ過ぎる。
元々Twitterからの映像作品を劇場公開したとの事ですが、もう少し足して、せめて60分ぐらいの尺にするともっと良かったと言うのが個人的な感想。
脚本の内容も正直30分と内容としては盛り込み過ぎな所があるかな。
ただ、これは盛り込み過ぎと言うよりかは、上村奈帆監督の描こうとする世界観と根矢涼香さんの魅力を30分ぐらいで納めるのは無理ですわ。と言うのが本質の所かなと思います。
とにかく、根矢涼香さんの目力が凄い。
観る側にもグイグイ来る。
この目力が根矢涼香さんの魅力でもっとパワフルにアグレッシブにしても良かったのではと思います。
映画監督を夢見て、現場で揉まれながらも葛藤し、凹んで、鬱屈した物を溜め込んだパワーをドカンと爆発させる魅力が根矢涼香さんにはあると思うし、それを期待してた所もあるので、やっぱり上映時間の尺が短いのが惜しいです。
設定は良いと思うし、上村奈帆監督の描く何処かに荒々しくて丁寧な世界は個人的には好きなんですよね。
でも、作品によってはクドイくらいにこれでもか!と詰め込む時もあるのに、今回はやっぱり足りないかなぁ。
水石亜飛夢さん演じる啓太との撮影シーンなんか、もっとグイグイとちょっと泥沼な感じでした方が良かったし、酒の勢いを借りて想いをぶちまける魅力が根矢さんにはあると思うんですよね。
現場を寝坊して、挙げ句の果てにエキストラの手配を忘れる大失態をして、慕っている先輩が家の事情で今回で現場で去るとフラストレーションなんて絶好の追い風が吹いてる状況w
そこにのたうち回って、啓太の家に突然押し掛けて、"撮影すんぞ!"とカメラを回すなんて面白過ぎるじゃあないですか♪w
迫る根矢さんを払いのける啓太の童貞臭豊かなヘタレっぷりに怒りと青春のリピドーをぶちまける過ちの夜に期待してたのに残念w
ポスターのコバルトブルーに世界に血まみれの根矢涼香さんの目力に期待もしてたし、松岡茉優さんの「勝手にふるえてろ」ぐらいの勢いとパワーを秘めて、タイマン張れるぐらいの力は作品としてあると思うんですよね。
だから、この作品がやっぱり60分近くの時間尺があれば…とやっぱり悔やまれますわw
上映館も都内ではアップリンク吉祥寺でレイトショーのみの上映も勿体無い。
出来たら、ディレクターズカット版を作成してリベンジして欲しいなぁ。
何度も書いてしまいましたが、30分では惜しい作品で、30分だから何処か雑になってしまってると思います。
是非、この作品でリベンジを期待したい作品です。
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