「家族だからこその・・・」クリシャ MARさんの映画レビュー(感想・評価)
家族だからこその・・・
アルコール依存等の問題から家族と疎遠になっていた女性が、久々に再会した皆の中で苛まれる様子を描いた作品。
感謝祭のホームパーティーに参加したクリシャは、一応歓迎されるも、家族達や特に確執を抱えた息子の態度はどこかたどたどしい。
努力した、治した、と言っても人の心の弱さは中々変えられないもので、クリシャの行動はドンドンと悪い方向に・・・。
作品全体を通して、知り合いにこういう人1人はいるよなぁ~と共感させてくれる部分もあれば、逆にクリシャ目線から見れば、楽しく過ごす皆の中でも感じる孤独や、何となく感じる嫌な視線なんかは、誰にも1度は経験があるのではないでしょうか。
彼女らの過去やその指、リチャードや更なる婆ちゃん(!?)に何があったのだろうか。
気になる謎もあるが、何よりもクリシャは勿論、息子や姉さんの泣きの演技の悲壮感は見事の一言!ちょくちょく胸を刺す深いセリフが聞けるのも良いですね。
鬼気迫る表情にずっと飽きずに観れるし、楽しさの中にも何となく漂う不穏な空気が終始うまく表現された良作だった。
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