劇場公開日 2021年4月17日

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「悲しくてエグい親族物語」クリシャ バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0悲しくてエグい親族物語

2021年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

期待ハズレな一作でした。

この作品はどーいう意図でつくられたのだろうか?とずーっと考えたまま
終演しちゃいました。着想は監督自身親族での出来事だそうで。
うーん、何をテーマにしたかったのかなー?見えない、、、わかることができなかったです。

姉妹、一族の「愛情という名の暴力(?)」を描きたかったのか?
人間の弱さを描きたかったのか?
母の変わらぬ愛情(狂人に近い)を描きたかったのか?
ただ、ただ親族って面倒なことあるよねーってことを言いたかったのか?
わからん・・・・。わかりませんでした。

僕には依存症抑止映画に見えました。
更生施設で流されてもおかしくないなーと。

ただ、本作はなかなかの緊迫感、緊張感、絶望感を見せてくれます。
巧みですねー。クリシャの人物像を登場から5分くらいでわからせちゃうあたり良いです。
裾が挟まったドア。痺れます!
出てくる肉親じゃない家族との会話が良いです。
うんうん、肉親以外の想定外キャラっているよねー。
親族一同会している雰囲気よく出ていました。

本作はクリシャの人物の深いところをあまり描いていないと思いました。
クリシャはどーいうつもりで参加したんだろ?治療はどの程度やったのだろ?
そこが浅いので母親のエゴと人間のエゴ出しまくりで、自爆していく様を見ても、
なんら心動かないんですよね。「自業自得じゃん」としか思えないのです。
これまで頑張ったからご褒美期待したけど、自分が甘すぎて、再度沼へ・・・くらいにしか見えない。
その薄さが・・・残念です。

ただ、主演女優の凄まじい演技は拍手!

バリカタ