「レンズ越しの映像が楽しそうなベタな青春映画です♪」PLAY 25年分のラストシーン 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
レンズ越しの映像が楽しそうなベタな青春映画です♪
明るく楽しそうで、それでいてホロッとさせる様な青春ドラマをなんとなく期待して観賞しました。
で、感想はと言うと、普通に面白かった♪
まさしく、明るく楽しそうでホロッとさせる様な青春ドラマで、収められた映像がどれも良い。
いろんな懐かしい物も沢山で、様々な曲目も楽しい♪
ただでさえ楽しい10代に仲間がいて、いろんな事をやればそりゃあ楽しいに決まっている。それに気になる女の子にいるし。そこにカメラが回っているならなおのこと。テンションも爆上がりですわな。
そんな青春時代をカメラを通して、いろんな場面を観るのは楽しいし、自分の青春時代を思い出し、重ね合わせる様な感覚になります。
ただし、こんなに賑やかでもなく、ハッピーではありませんでしたがw
主人公はマックスで13歳の時に買ってもらったビデオカメラを肌身離さず持っていて、常にカメラを回している。
勿論、自主制作の映画も作ったし、いろんな記念日的な場面をカメラに収めたし、普通の日常も撮り貯めている。
でも、記念日よりも普段の日常の方が後で観ると楽しいし、いろんな感慨深いものがありますよね。
25年分の撮影したシーンをカメラのレンズを通してと言う事で13歳から38歳までの主人公と仲間達が収められていて、それぞれの年齢をそれぞれの役者が演じてますが、これが結構似てます。
10代前半から30代ぐらいに飛ぶとそれなりに似ているぐらいにで違和感がないんですが、ほぼカメラを回しているなら、急に似なくなるのは致命傷なので、似ている役者を揃えるのは結構重要。きちんとそこを踏まえているのが良い。
また、マックスの幼なじみでヒロインのエマが可愛いんですよね♪
大人になったら、かなり綺麗さんですが、10代の頃のメガネをかけているのがキュート。
楽しい楽しいと書いてますが、難点が無い訳でもない。
カメラに収められた映像の連発な訳ですが、手持ちカメラの設定なので、ずっと観ていると画面の揺れが気になり、些かカメラ酔いをしなくもないです。
また、いろんなテンションが上がった状態での映像が新婚家庭のお宅をお邪魔した際に見せられる、二人の思い出の名場面集みたいで、観ている側のテンションが落ちると急に興味が失せるみたいなw
いろんな青春と人生を描いてますが、レンズ越しの映像が何処か「所詮他人に人生だ」みたいに感じるのはひねくれてますかねw
あと、エマ以外のマックス、マチアス、アルノーの野郎3人がどうも華がないw
なので、集中してみていないと誰が主人公なのかが解り難いです。
とは言え、いろんなお約束もあったり、それの伏線も楽しかったり、「カセットテープ・ダイアリーズ」みたいな楽しさがあり、粗いドットの文字とカセットテープとビデオテープは偉大だなぁw
国は違っても10代の青春時代のそんなに違わない事を実感出来る、ベタな青春映画ではありますが結構拾い物の作品なので、機会があれば是非是非です♪