「マックスのことを好きになれない」PLAY 25年分のラストシーン kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
マックスのことを好きになれない
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中学生のときから撮り始めたビデオ。その25年分を振り返る形で主人公の人生を描き出す物語。
当時流行っていた曲も流れたりしてテンション上がるし、こんな青春ものはかなりの好物。でも、なぜか入り込めなかった。主人公たちの悪ふざけが笑えるところもあるのだが、若干引いてしまったからかもしれない。旅行先で隠しカメラを仕掛けたり、赤ちゃんのベッドにキツめのイタズラしたり、子どもの誕生日のケーキをグチャグチャにしたり、大人になってからのふざけ方もエグい。もう大人だぞと。そんな悪ふざけする男だから、奥さんに愛想つかされるのも納得してしまうんだ(これは世代的・文化的な違いもあるかもしれないけど)。
そもそも好きな女の子に告白できないどころか、女の子からの匂わせ行動(というかほぼ告白)にもふざけた返事でごまかしてたくせに、ラストになって急に君のことが好きなんだって言い出すところがまったく共感できなかった。都合がよすぎるんだよ。しかもエマは結婚して、海外で長く暮らして、多分別れて、フランスに戻ってきたらしいが、それでもまだマックスに告白されて喜んでしまう感覚もわからない。ほとんど連絡なんてとっていなかったのに。唐突すぎた。小さい頃のビデオ撮影のシーンをもっと減らして、ここらへんの2人のやりとりがあってもよかったのに。
ただ、あの少年時代のビデオシーンが映画として撮りたいところだったんだろうなとも思う。たしかにそのあたりはそれなりに楽しめただけにちょっともったいない。
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