ザ・ハントのレビュー・感想・評価
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アメリカ人の想像力
アメリカ人は面白いことを考える。
映画で人が人を狩るという物語はとても多いように思う。当然狩られる方に主人公がいるが、日常的にアメリカ人は「何者」かによって搾取され続けているという感覚があるのだろうか?
この作品は少し前に起きたピザゲート事件やエプスタイン島事件などをモチーフにしたものだろう。
陰謀論を挙げればきりがないほど出てくるが、それが実際にあったと、最終的に確定できないことで陰謀論にカテゴリされるのだというのは多くの人が思っている。
また、
理由はわからないが、彼らは事前にそれを公表しているようで、アニメのシンプソンズやイルミナティカード、映画、ジョージアガイドストーンなど様々な媒体を使って広く一般的に伝えているようだ。
これらが第1級の陰謀論だとすれば、この作品はピザゲート事件と同類級の物語だと思われる。
つまり公表もしないし、バレてはいけないのだ。
今回の「HUNT」主催者はアッシーナだった。彼女の動機は、チャットが陰謀論者らによって暴露されたからだ。SNSはそれを信じる者がいる限りコピーされ新着されて多くの人々の目に留まる。
些細なことがきっかけでバレるのだ。アッシーナは財団からクビを宣告された。これがきっかけで彼女は陰謀論者を集めクロアチアにある「荘園」なる場所で人間狩りを繰り広げるというのがこの物語だ。
この作品ではウサギと亀の物語などが語られ、この作品の象徴となっているが、実際にはクリスタルがアッシーナを始末してから彼女の食事を食べドレスを着てジェット機に乗って帰国するという動作だけに掛かっている。
また、しばらくするまで誰が主人公なのかわからないのも特徴だ。
さて、
このクリスタルは登場人物の中で最も本当のことを言わない。「標的」を装うハンターがいることを知りそうしたのだろうか?
アッシーナとの決闘では、近所に同姓同名がいることを言った。そしてそれを最後まで貫いた。
クリスタルが一緒に逃げる男にウサギと亀の話をするが、そこには奇妙な付け加えがある。その内容は異常だ。母が語ったというその物語は、母が狂っていたことを示唆する。
つまりアッシーナの調査に不備はなかった。まだ組織の全貌がわからないことで、アッシーナの質問に嘘をついたのだと思うが、この物語には直接関係ない些細な人物設定は、物語の奥行きを深くしていると感じた。
そして、
アッシーナのセリフに「大事なのは私が正しいかどうか」というのがあるが、これこそがアメリカ一般市民が感じている「差別」かもしれない。
私が正しくなければいけない
そのために人間狩りさえ行う。
暗殺ではなく、人間狩り
それは「楽しむため」
コンサルタントまでつける本格的な遊び
アメリカ一般市民が金持ちの「遊び」を想像すると、こうなるのだろうか?
あまり気持ちいい作品ではないが、一応ハッピーエンドの部類になるので、そこだけがホッとした。
べっぴんさん、いきなり死す
全然期待せずに観たんですが
結構凝ってて面白い。
ヒトの良さそうな方たちが実は殺しを
競い合ってた、ってなかなか。
それを女主人公はいとも簡単に見破って逆襲!
ヨガパンツって名のキレイな人が生き残るのかと思いきや
速攻で殺され笑う。
それにしてもヒラリースワンク。
こんな映画でええんか?
60点
TOHOシネマズ二条 20201110
獲物の逆襲
確証を必要としない今日日の被害者意識の暴走は"人間狩り"を新たなステージへと誘う... 対立が渦巻く"動物農場"に中立の使徒が舞い降りるドギツい風刺映画
 公開当時はまだまだ自粛ムード漂う中で、本作の予告編も劇場の幕間の時間に流れているのを観た筈ですが、"富裕層が貧困層をターゲットに狩りを楽しむ"というジャンクフードの如き娯楽性になんとも言えぬ地雷臭を感じ、ええいままよと割り切って突っ込んでも良かったのですが結局スルーしてしまっていました。
 表向きには偶然の選定ミスで巻き込まれた女性がゲームの仕掛人たちを駆逐していくヒロイックなバイオレンスアクションでしたが、背後にはジョージ・オーウェルの『動物農場』の現代への落とし込みがあり、現代ゆえの珍妙で複雑怪奇な人々の対立構造を浮き彫りにしていきます。
 噂や妄想で犯人を仕立て上げるロジックは"魔女狩り"が慣用句とまでなっているように古くから存在していますが、今日ではSNS等の発達によって社会的な立場の強弱に関わらずその餌食になる、すなわちどこにいるどんな立場の人でもその対象に成り得る、という点に於いて現代的な恐怖が有ります。
 ラストは意外にもアッサリしており、たとえばゲームの勝利者が世間に祭り上げられて新たな当事者に・・・といった皮肉たっぷりな結末であればより胸クソ映画としての評価は高まったかも?とは思います。
頭空っぽにして期待せず観たら!!
これ!超っー美味しいっ!ウサギの言葉。
内容は、いきなり人攫いに合い訳の分からない所に連れてこられた人々が狩の対象にされる映画作品。好きな言葉は『嘘でしょっ?!』最後の戦いで自分の身元調査に間違いを認めるハメになり今際の際にライバルが言う言葉。自分が正しいかが大切だと豪語しただけに辛い言葉で謝罪では無かった台詞回しがキャラを立てていて面白かった。『これ超!美味しい!』エンディングの最後の最後に主人公がいう言葉。勝利の美酒は爽やかなのか苦いのか分かりませんが、正当防衛に徹したアメリカ🇺🇸の呪いと意気込みが伝わってきました。^_^好きな場面は、州兵隊の軍事顧問の人との会話する場面で、戦争という言葉の🪖重みが違う所から日常生活に馴染めない葛藤が望めてキツいなぁと感じました。この映画内の台詞回しには、二極化しつつある世界の流れが読み取れしかも90分という短く纏まりある編集は、集中して観ないと置いてけぼりになるほど濃くて面白かったです。さぁ!ジョージ・ウォーエルの『動物農場』読みたくなりました。積読リストに加えます。
見方と評価の仕方を間違えちゃだめ
設定的にも内容的にもアクションスリラーとかって分類をするしかないのだと思うのですが、そういう見方をして評価をするのはちょっと違うと思います。 恐怖感が足りないとかリアリティが足りないとかそういうことじゃないですこの映画は。そういう視点だけで見たら完全にB級映画だと思います。映画好きな人は気付くと思うのですが、この映画そもそもその方向性で作ってないですよね。 内容としては、こういう映画なんでしょ?をサラッとひっくり返してくる意外性がありおもしろい。 貧富の差や人種差別、SNSの誹謗中傷など、諸問題や思想に対する社会風刺も垣間見える場面があるけど、そういうものにも走らず「まぁ知らんけど」みたいな感じで簡単に蹴っ飛ばしてきます。なんとも痛快です。非常にコミカルでシニカルなエンターテイメントになっています。ある意味玄人向けの映画かもしれません。 とてもおもしろかったです。もっと評価されていい映画だと思います。 映画観てて久しぶりにまだ終わらないで〜短い〜と思いました。
設定が、ブレブレでは?
2020年(アメリカ)ジェイソン・ブラム製作。監督・クレイグ・ゾベル。
口輪をくわえた人間が12人。
なんと言う恐怖の設定・・・とワクワクしたら、足は自由、手も自由。
直ぐに口輪を外す鍵が見つかって互いに、口輪は外される。
(この設定をもっと活かしてほしかった)
拉致された12人の1人、エマ・ロバーツ。
白い高そうなブランド衣装で、どっから見ても、あなたがセレブ!!
他の11人もエリートか、並クラス以上の白人でウスノロにもならず者にも、
貧乏人にも見えないのだ。
《セレブが趣味と娯楽を兼ねて、家畜のように人を殺す?!》
確かに、銃で頭をぶっ飛ばされたり、穴に落ちたら釘が胴体を貫通する・・・
しかし、そんなに怖くはない。
ジリジリと恐怖を盛り上げる演出が下手である。
いきなりアーカンソー州のドラッグストアとか?
ここは何処?クロアチア?とか、なんの必要があって?
瞬間移動か?
主人公は中盤で分かる。
ノーマークの人物で意外性はある。
主人公はメチャクチャ強くてカッコいい!!
ここは満足する。
ただし、一番盛り上がるのは黒幕と主人公のタイマンのアクション・シーンなのだ。
なんだか結局は、一番の見せ場は一対一の肉弾戦か?!
という訳で、「人間狩り」の設定がブレブレのアクション・スリラーでした。
(トランプ元大統領が、クレームをつけるほど、危険思想でも、残虐でもないのだった)
舐めてかかった相手がヤバかった系スリラー
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