「【”ウサギと亀。そして、G・オーウェル著『動物農場』” シニカルすぎる、”ハンティング・ゲーム”である。】」ザ・ハント NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”ウサギと亀。そして、G・オーウェル著『動物農場』” シニカルすぎる、”ハンティング・ゲーム”である。】
ー G・オーウェル著、『動物農場』に着想を得た映画は、近年では「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」が記憶に新しいが、今作も又、強烈な作品である。ー
・富裕層のアシーナ(ヒラリー・スワンク)達が、遊びで架空の”ハンティング・ゲーム”をスマホでしていたが、いつの間にか拡散してしまい・・。
ー 後半、この事実が明らかになるが、モラルに反した遣り取りが拡散した腹いせで、リアル”ハンティング・ゲーム”を、用意周到に仕掛けるトコロから、アシーナ達の狂気性が分かる。
作品構成としては、良く出来ている・・、気がしないでもない・・。ー
・亀だった筈の、捕らわれた人たちの中に、一人だけウサギが居た。その名は”スノーボール”本名クリスタル(ベティ・ギルピン)。アフガニスタン戦争経験者の強者で、日々、退屈なレンタカーの仕事に飽き飽きしていた・・。
ー 『動物農場』を読んだ方であれば、直ぐに分かると思うが、アシーナ達が”スノーボール”と名付けたクリスタルの位置づけが分かる。更に、アシーナ達が捕獲した、クリスタルは、同性同名の別人物だと分かるシーンも、ナカナカである。ー
<”ハンティング対象は全て亀を選んだと思っていたら、一人だけ俊敏な”ウサギ”が居た・・。”前半は、先の読めない展開と、不条理な世界観が面白かったが、全体概要が見えた後半は、狩る側が弱すぎて、少し拍子抜けしたかな・・。
ラスト、クリスタルがハンティング側が乗って来た飛行機で、高価なシャンパンをラッパ飲みするシーンは、ナカナカ良かったね。
劇場で観たら、怖かっただろうなあ・・。(映画チキンですから・・。邪道だなあ・・。)>
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