「クリスタルは砕けない」ザ・ハント ONAKAMAさんの映画レビュー(感想・評価)
クリスタルは砕けない
殺戮ゲーム最高に楽しめました。序盤のペンで突き刺して殺す時点でゾクゾクきました。開始直後に武器が供給される時点で、ゲーム的なワクワク感があって視点の当たっている女性に注目していたらあっという間に首が吹き飛ばされるて驚きました。その次に視点がいった男性は地雷を踏んで弾け飛ぶ、近くにいた女性も釘刺しになり、下半身もなくなり、最終的には自殺。スタートからむごいです。次に視点のいった3人組も老夫婦に見事に制圧され、狩られる側があっという間にいなくなりました。
そんな中やってきたスノーボールことクリスタルかめちゃくちゃ強くて、老夫婦を瞬殺しました。見事な手捌きです。一瞬で仲間と敵を見抜いたりする描写もかっこよく、でもちゃんとウンチはするという人間らしさがあって良かったです。
地下の隠し部屋の猛攻も素晴らしく、あれだけ狭いフィールドでありながら、持ち合わせたハンドガン、その場にあった武器を使い見事全員を抹殺。逃げ延びたやつも、仲間のフリをしてた奴も全員抹殺。仕事人。
序盤から続けられていた政治批判も、トランプが怒っても仕方がないかなって思うものばかりで、クソ大統領と言い放っている時点でトランプはブチギレそうです。右翼と左翼、黒人と言ってはならないとの擁護的な発言や、貧乏白人という差別侮蔑的な言葉がブラムハウス作品だなと思わせて、見ている自分がヒヤヒヤしてきました。アメリカはまだまだ自由の国だなとも思えました。
クリスタルVSアシーナの最終決戦も素晴らしい見応えで、家の中というフィールドで全身を使った肉弾戦がお見事でした。拳と拳、脚と脚、顔と顔、キッチンにある武器も全て凶器と化して、互いを死と死に追い込んでいきます。完全勝利を果たしたクリスタルが思いっきりパンを食べて、傷口を炙って、セレブの姿へと変貌していく様子につい見惚れてしまいました。最後自分の居場所へ戻るときに見せたドヤ顔が最高でした。