「ウサギとカメとブタ」ザ・ハント kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ウサギとカメとブタ
彼女が主人公?いや、彼が主人公?と次々と登場人物が殺されていき、ようやくクリスタル=“スノーボール”(ベティ・ギルピン)が主役だとわかる。殺戮ゲーム的な作品が多い中で、この視点の移り変わりという斬新な展開と場所がわからない設定は評価できると思う。ただ、富裕層の人間狩りなんてのは今までも多かったし、大統領批判もへんてこな方向に行っちゃったし、これなら『ハンガー・ゲーム』でも観てた方がいい。
キッチンでの大乱闘なんて『キル・ビル』リスペクトシーンもあったし、股間爆破やガススタンドのじじばばとか面白いシーンがあったのに、誰がスパイなのか?というサスペンス要素があまり生かされてなかった気がする。それにCEOをクビになった女がヤケクソになっただけのような動機もイマイチ。金持ちなりの苦悩がありません・・・
まぁ、主人公となるベティ・ギルピンの魅力だけは伝わってきた。ボン、キュ、ボンのスタイル抜群のアクション女優。ヒラリー・スワンクで製作予算のほとんどを食われてしまった(想像)の中、いい女優を発掘したものだ。お見事。
まぁ、子ブタの存在は結構よかったし、ジョージ・オーウェルの「動物農場」を引き合いに出すのも興味深いところ(読んだことありませんが、多分この書の方が面白いかも)。ウサギとカメの物語が負けてます。
また、謎も残してます。クリスタルは本当に人違いで選ばれたのか?最初から針を磁石にして位置を確認していたし、トラックの仕掛けにいち早く気づくし、優れた軍人だったことは間違いなし。生活保護とバイトを繰り返していたとも思えないし、かなりインテリでもあったりする。これは続編ありなのか・・・
ベティ・ギルピンは、すごくよかったですよね。僕のワンダフルジャーニーでCJのダメな母親役だったのに思い出せなかった。それくらいアクションがあってますね。
次回作はSFアクションらしいので楽しみです。
kossy様コメントありがとうございます😸
ホステルはえぐかった。目玉の飛び出る日本人。ムカデ人間の先頭の日本人のヤクザもえぐかった。そんな感じですかね。