「大統領選の日に観にいきました。」ザ・ハント masamiさんの映画レビュー(感想・評価)
大統領選の日に観にいきました。
はい。いきなり冬が始まりました。皆様、体調管理またコロナ対策。おっとインフルエンザの予防注射。ご自愛下さいね。
さてアメリカ大統領選挙の最中、この映画を観に行きました。まあどうでも良いんですが。
時を戻します。1984年の5月末の事です。東宝の子会社で洋画の配給会社の東宝東和は沸き立っていました。何故か?
なんとニュー東宝シネマ1系で穴埋めで掛けた映画が大ヒットしたのです。当時の東宝の序列はまず有楽座、次は日比谷映画です。スカラ座、みゆき座は女性客狙いです。
映画のタイトルは「エルム街の悪夢」
皆様、ご存知ですよね?
柳の下の泥鰌を狙います。幹部は部下に質問します。
「なんかもっと売れそうなホラー映画はないの?ビジネスチャンスなんだから」
「ありません。あっ?一つだけ思い出しました。エルム街と同じ ウェス クレイブン監督です」
「いいじゃん!それで勝負しよう」
「でも7年前に買い付けた映画ですが・・・」
「お前は馬鹿か?ホラー映画が好きな奴なんてだいたい馬鹿なんだよ。そんなの気にするな。
それでタイトルはなんて言うんだ?」
「はい。ヒルズ ハブ アイズです」
「なんだそれ?丘は目を持つ?だめだ!そうた!サランドラにしろ!」
「はあ・・・意味がわかりません」
「この馬鹿!さっき言ったろ!ホラー映画が好きな奴は馬鹿だって!そんなのは雰囲気で良いんだよ」
「はあ・・・」
「それで、その化け物はなんで人間を殺すんだ?」
「いや・・・特に有りませんが・・・」
「この馬鹿!道具が大事だろ?わかる?そうだな・・・ジョギリにしろ」
「なんですか?それ?」
「お前は本当に馬鹿だ!そんなの俺も知らねえよ!なんか怖そうだろ?ジョギリ!それはお前が考えろ!」
「はあ・・・」
「あとなあ、宣伝文句はジョギリショックがあなたを襲います。これでどうだ?」
「はあ・・・」
公開初日、映画館の入り口に置かれていたジョギリは壊されていた。そこに落書きが一言。
嘘つき
この映画はアメリカでは12州しか公開されていませんでした。そこで宣伝文句は全米38州公開禁止。ものはいいようですね。
枕が終わりました。
「ザ・ハント」東宝東和配給です。チラシ(パンフは有りません)の惹句は凄いです。
国家混乱を招く。
国の二極化を煽る。
病的な殺人ファンタジー。
なんじゃそれ‼️
人体破壊の描写は確かに凄いのですが・・・
それでもこの映画は嫌いになれません。
ちなみにサランドラを観に行った馬鹿は私です。
読んで頂き有難う御座いました。
masamiさん、素早い反応ありがとうございます!
金持ちが殺戮する作品で一番好きなのは『ホステル』かなぁ~
続編は面白くなかったですけど・・・
あ、カイジも好きかも(殺戮じゃないけど)。
当時そんなことがあったんですね。
ホラー映画好きは馬鹿なのは間違いないです。何度期待を裏切られたことか。
でも、『ヘレディタリー 継承』みたいに心の臓が口から出そうな作品に出会えるからやめられません。