「因果応報感はあり。時代に翻弄された2人の、絆と戦いの物語。」追龍 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)
因果応報感はあり。時代に翻弄された2人の、絆と戦いの物語。
【賛否両論チェック】
賛:裏社会と警察組織、それぞれの舞台で抗い続け、1つの時代を駆け抜けていった2人の姿を、壮大なスケールで描いていくのが感慨深い。
否:自伝的な要素が大いにあるので、ストーリーを追うだけの感がある。主人公達を待ち受ける運命には、因果応報な印象も受けてしまう。
街のゴロツキと警察幹部。ふとしたきっかけで交錯した2人の運命が、次第に裏社会で結実していく過程や、やがて降りかかる幾多の困難に抗おうとしていく姿が、時に痛快に、時に切なく描かれていきます。
ただどちらかというと、そんなホウの自伝的な要素が強いので、悪く言ってしまうと、ただストーリーをなぞっているだけの感もあるかも知れません。また、主人公達が辿る半生には、言ってしまうと因果応報なイメージも受けてしまいそうです。
とはいえ、過酷な時代の流れに翻弄されていく2人の戦いを熱く描いた作品ですので、気になった方は是非。
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