「男の友情!でも、ロック>ホウ。」追龍 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
男の友情!でも、ロック>ホウ。
久しぶりに会えて嬉しかった。また映画館で見ることができてしあわせ!こんなことで幸せになれることが幸せです。全体をゆっくり見る余裕が出てきたのでしみじみと泣けました。チウ役(ベン・ウさん)、悪役だけど可愛げがあってうまい役者さんだなと改めて思いました。
ところで、香港って誕生日を祝う習慣が60年代にもあることに明確に驚いた。最初はロックの上司のガンの誕生日パーティー(チンピラもそれを知っている!)、次はホウの弟の誕生日プレゼントの万年筆。仏教だけれど、英国占領下にあったからなのかなあ。インファナル・アフェアでも警察上司が潜伏させてる部下(トニー・レオン)の誕生日覚えてたなあ。ヨーロッパでも昔は誕生日はごく少数の裕福な層しか祝えないものだったから、香港に浸透したとしたらかなり急速だなと思った。香港でも豊かでお金がある家庭だけだろうけれど。一方、「占領する」ということは、文化的習慣といった柔らかい暴力性をも伴っているということなんだろうか。
(2020.10.19.)
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とっても面白かったです。音楽も凄く良かったです。また見に行かなくては!アジアのノワールには欧米にはない湿度感があって、とても惹かれます。
ホウは社会的には悪役ですが信用と恩義に重きを置くいい役。妻子や仲間を亡くすたびに悲しみにくれる姿には心が痛みました。最初は一人で沢山を倒してイップマンだ~!と思ったけれど裏切られてからは…。仕返しはちゃんとした!
そしてアンディ・ラウ!私にとってど真ん中の役者さん。こんなに素敵なスターが居たなんて!スーツ姿、ヘアスタイル、所作、声、演技も完璧で清潔感溢れる姿にワクワクしました。指輪がとても似合う手と指に見とれてしまいました。
当時の香港の様子:九龍城砦、すれすれに飛ぶ飛行機、瓶のコーラにストロー、車はBMW、VW、Mercedesとドイツ車なんだーなど細部まで当時を再現する熱い思いが伝わってきました。
今の香港情勢に胸が痛む。当時の英国&香港警察が、今の中国&香港警察と重なる。
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7/31。今回はローズ(ファー)をきちんと追うことができました。最期、子ども時代のファーと重なった姿がホウの悲しみと悔しさを表していて胸に突き刺さりました。
最後の三竦み(二竦み?)は絵としてこれ以上ないほど美しかった。歌舞伎の決まりどころみたいで「待ってました!たっぷり!」と声をかけたくもあり一方で滂沱の涙がマスクを濡らし(忙しかった)…。また見に行こうっと!
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8/5。兄(ホウ、ダイウェイそれぞれ)が弟を思う気持ちと同士愛に胸を打たれました。お前の仲間はもう居ないんだ、家族のことを考えろと言ったロックのことばを聞いてホウがロックの正面に向き直りロックの目を見つめて「あんたは仲間だ」と告げて後ろ手でハンターを2発撃つ場面はすごくかっこいい!この映画の一番の見所シーンだと思います。この映画の主役はドニー・イェンであることがよくわかりました。
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8/10。場面によってアンディの背中が丸く見える時がありました。が、猫背でも年でもなく鍛えて背筋が発達しているためと仮説を立てました。だからスーツ姿の後ろ姿がカッコいいのだと思います。筋肉はついているが西洋人の骨格ではないのでアジアのすんなり感が醸し出されている。ロックが一人で九龍城砦にのり込む時の音楽がすごく好き!
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8/14。不覚にも一番楽しみにしていた箇所で寝落ちしてしまった…。いつもより後方の席に座ったので気持ちが緩んでしまったに違いない…。今回の注目は後半の怒り全開の暴力ロック!チウの(ホウに対して)失礼な言葉にカッとしてビンタを食らわしたり「とっとと耳拾え!」と言う場面。ここはローズ経由でロックとホウの攻防が心の中で行われている、かなり緊迫した場面です。麻雀卓囲むロックが白のワイシャツの袖を肘までまくり上げている姿には色気があった。
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8/19。何回見ても飽きない理由がわかった気がする。カメラワークとセットの垂直と平行が上手く組み立てられているからではないだろうか。だから観客は時には俯瞰し、時には見上げる。時には役者と同じ目線で、時には美しい決まりどころを絵の様に眺められる。空間の垂直感と迷宮的平行感を醸し出しているのは九龍城砦。これなくしてこの映画は成立しなかったろう。
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8/20。ホウの大変な怪我の後にホウの妻になったのはあの看護婦さんなんですね!看護の優しさがある妻とは思っていましたが、今やっとわかるとは!なんて鈍い私…。でもそこいらをコマコマ描かずに話を進めるのいいです。無駄なく芯が通ってる。
talismanさん、やっと観れました😍
アンディラウが落馬した時は心配したけど、(この映画を撮った後かなあ?)復活しているようなのでよかったです😄
いくつになってもカッコいいですよね〜😍
talismanさんへ
何時もお世話になっておりますw
なんか。何回でも見たくなる映画に出会う悦びみたいなやつがあってですね。talismanさんも、深みにハマって行ってるんですねぇw
ちなみに、わたしはザグレーテストショーマンを劇場13回です。鬼滅の刃のep17から20が映画になってたら、時間と資金の続く限りリピートしたと思いますw
7回もご覧になったんですか?そりゃまた、相当刺さったんですね!
talismanさんくらいの本数を見る方であれば、ノーランのインターステラーはネタとしても経験されてはどうかと思います。と言うか、IMAXノーランは壮絶にお勧めしますw
恋愛映画とフワフワファンタジー系はあまり得意ではありませんが、基本的にはこのサイトであらすじを読んで、観たいと思ったものと、出来れば観たいと思ったものは概ね観ていますかね。
あっ、あと、観ようとしている映画と映画との間に時間が空くと、暇つぶしで映画をみることがちょこちょこありますw
talismanさんは「漢」系が好きそうですね。
今晩は
7回鑑賞は凄いなあ。 という事で、”悪魔の囁き”です・・。
私の勤務先近くのミニシアターで今作が、9月11日からの上映が決まりましたよ・・。(ふふっ・・。)
昭和の香り高い小劇場ですので、椅子は固いです。でも、かかる作品は良品が多いですよ。
上映前、学校のような鐘がなりますよ・・。
観客も少ないので、もしかしたら貸し切り状態で観れるかもしれませんよ・・。
では、又。
コメントありがとうございました。
7回ですか、凄い!!
クールですもんね。
自分は「きみの膵臓を食べたい」を7回観ましたが、何度も観てると、気づかなかったことに気づくことがありますよね。
talismanさん
一人香港映画祭良いですね?!
しかし追龍7回鑑賞とは…中毒状態ですねw
私は劇場鑑賞でそんなに沢山みたことあるのは怒りのデスロードぐらいです。
カーウァイ監督といわれて???だったので調べてみましたが、タイトルを知っている作品はいくつかありましたが、観たことあるのはグランド・マスターだけでした(´・ω・`)
ちなみに、最近私は仲の良いBARにDVDを大量に持ち込んでいて、週末営業終了後BARのマスターと2人でパチーノ祭りですw
talismanさん、こちらにコメ返しすべきなのに、自分のダークナイトのレビューでコメ返ししちゃいました💦
改めて追龍🐲観たいです!アンディラウ観たいです❣️
talismanさんへ
わたくしも、近々、香港映画大会かます予定です。例の遺作ですが、劇場で見るより、自宅でゆっくり見た方が良いかもですね。talismanさんからのコメントもあり、レビューにちょっとだけ追記しました。モロ本音をw
おはようございます。
「麻雀放浪記」にいただいたコメントバックです。
アサダ二世さんの事を知りませんでした。阿佐田哲也さんの弟さん!
教えていただきありがとうございました。
このサイトのレビュワーの方々からは、色々教えて頂いています。感謝です。
では、又。
それと…
一国二制度の形骸化で今後はどうなるか判りませんけど今でも「香港映画」という言い方はありますよ。
追龍は中国・香港の合作なのでいずれにしても中国共産党の検閲がはいっている筈ですけど。
追龍3回は凄いですね!
結構重い映画ですよw
私は1回しか鑑賞していませんが、良い意味で古臭い漢のノワールという感じがとても良かったです。
海辺の映画館は…つまらなくはないし、面白い部分も結構あったのですが、ちょっと独特の第三者目線的ストーリーテーリングと、繰り返される寸劇+長尺で少しだるかったですね…。
それと、物語を楽しむというよりは大林監督の映画感といいますか、映画に対する想いや考えを伝える作品という感じがしました。
今晩は
収束どころか拡大していくcovid 19対応にちょっとお疲れ気味のNOBUです。
有難いお言葉、ありがとうございます。 素直に嬉しいです。
今週末から夏季休暇に”本当に入れるのか?”と思いながら、ショートスリーパーの特異体質を利用し、復活してきたレイトショーを再び利用し始めました。
地域的に(映画館にとっては死活問題なのでしょうが)レイトショーは、未だガラガラです。休日の昼間も似たようなものですが・・。
<閑話休題>
「なぜ君は総理大臣になれないのか」というドキュメンタリー映画は見られましたか?私は、かなりびっくりしましたよ。
では、又。
おはようございます。
今作は、懐かしき風合もよろしき、面白き映画でしたね。
大変お恥ずかしいのですが、”インファナル・アフェア”私は観ていないんですよ。では、何でアンディ・ラウを知っているかというと、チャン・イーモウ監督の”グレートウォール”を観たからなんですねえ。うわわ、朝から物凄く恥ずかしいな。
では、又。
今晩は
レビューを拝読し、又、他の幾つかの映画レビューも見て昨晩遠路遥々(というほどではないですが)車を走らせ、家人の呆れる顔を後に、観に行きました。(哀しき地方都市の映画上映事情・・)
仰る通り、懐かしき風合も漂わせた佳き映画でした。
移動の往復2時間+上映2時間でしたが、全く後悔なしでした。
2回、観られたお気持ち、分かります。
では、又。