「2人の痛さも含めて良作」青くて痛くて脆い パトさんの映画レビュー(感想・評価)
2人の痛さも含めて良作
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主人公の楓は根暗でコミュ障、主体性のない冴えない大学生
ヒロインの秋好は独善的で空気も読めないけど、行動力と人を惹きつけるカリスマ性を持った女子大生
この映画は大学生特有の痛さや青さをうまく表現しているなと思います
・やたらと意識高い系集団
・社会人とのコネがステータス
・コミュ力高いチャラ男
・語る理想と行動の乖離
楓の痛さや気持ち悪さは、自分が傷ついた原因を相手に押し付け過ぎているところと、こうあって欲しい理想を相手に押し付けた事
秋好の痛さは語る理想と現実の乖離を綺麗なウソで塗り固め、暴走していることに気付けていない事
秋好が変わっていないと言う見方もあると思いますが、最初の世界平和や対話の席につく事を空気も読まずに教授に語ってた秋好ならば、楓を田端くん呼びに戻して、あの場面で気持ち悪いという拒絶の言葉は出なかったと思います
別の方向性の2人だけど、若者特有の痛さとSNS時代の怖さ、若さゆえの醜悪さをうまく表現できてると思います
自分は誰かの間に合せと言う事を受け入れる事、これを学生時代に受け入れるのは酷だよなぁ
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