「『君の膵臓をたべたい』のような青春ラブストーリーかな……え、違う……」青くて痛くて脆い showさんの映画レビュー(感想・評価)
『君の膵臓をたべたい』のような青春ラブストーリーかな……え、違う……
住野よるさんの小説を映画化した作品。
佐野さんといえば『君の膵臓をたべたい』などを書いた小説家さんです。
自分は何も情報を調べないまま観たので、
また青春ラブストーリーかなっと思っていました。
しかしその予想を裏切られました。
ホント気持ちの良い、裏切られ方でした!
主人公は自分が傷つかないために人と距離を置く性格です。
自分にもそういう所があるので、主人公の気持ちに共感してしまいました。
序盤はラブストーリー。
中盤は巨悪を潰そうとする勧善懲悪。
そして終盤は今までをひっくり返す超展開(ネタバレなので詳しくは書きません)。
ハラハラドキドキでした。
ラストは等身大の終わり方で、自分は好きです。
しかし少し不満というか、消化不良があります。
それは『別にいてもいなくてもみたいなキャラクター』がいたことです。
例えば、トウスケの狙ってる女の子、ポンちゃん。
色々と意味深なことをしますが、行動を起こした理由がよくわからなかったです。
ポンちゃん『人が多面的ということを象徴したキャラクター』なのかもしれません。
ですが「あの子は何がしたかったんだろうか? 物語に必要だったのか」
と思ってしまいました。
と、少し思うところはありますが、面白い映画でした!
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