「イタいもの見たさで観たけれど。」青くて痛くて脆い お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
イタいもの見たさで観たけれど。
理念をもって人を集めても、やがて集団は集団自身、別の目的を見つけ出し、勝手に活動を始めてしまい、最初の理念とか、最初の人とかが枠外にはじき出されてしまうこと。
これって、実生活にはよくある構図かも知れません。
しかしその創業に携わった人は、理念がねじ曲げられたと感じた時に、どうするのかを丹念に描いた映画です。
考えてみれば、初期の理念にこだわっていたのも一人の人間にすぎません。
たまたま初期に携わったというだけのことであり、その人が思っていた当初の理念だけが正しいと言い切れますか、と観客に内省を突きつける映画……とまで書いてしまうと、これは明らかに制作者の意図とは異なる解釈になるのですが。
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