劇場公開日 2021年9月23日

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空白のレビュー・感想・評価

全418件中、141~160件目を表示

4.0ヘビーで考えさせられる

2021年12月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

とてもヘビー、かつリアル。それぞれの登場人物設定が緻密でそれぞれにイライラし、それぞれに何かが欠けている。でもそれが人間で、怒りの向け方がわからず、謝罪の仕方がわからず、許し方がわからず、無責任で、責任感に押しつぶされ、でもそれが現実と考えさせられる映画だった。微妙に揺れながら記録される画像が、リアル感と登場人物の心情や空気を感じさせる。すごい映画を見たと感じた。この作品を見返すには心の強さが必要だ。

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Misty

4.0リアル

2021年12月26日
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悲しい

怖い

誰もがこの物語の登場人物になれる。
最近観た中では一番引き込まれた作品です。
この物語の中での私の立ち位置は報道番組をみる視聴者なんだろうなと思った。
万引きをして不幸にも亡くなってしまった娘には勝手に同情し
娘を失った破天荒なお父さんに対しては憐れみ
被害者であり加害者にも見えてしまうスーパーの店長には不快感を持っただろう
マスコミも勝手だが、それに踊らされる視聴者もまた勝手に外側から評価し実に勝手である
それは心のどこかで自分の身には起こるはずがない事だと根拠のない自信に皆満ちているから
いつ自分が登場人物の中の被害者や加害者になるかも分からないのに..

とても考えさせられる映画でした。

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リリ

3.0正義の押し売り渋滞

2021年12月24日
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どこにでもいる人たち、一人一人を気持ち悪く演出できていたと思うし、構成も演者さんも良かったです。

けど、わざわざ娘をあんな死なせ方までして取り上げた割には、2人の緊迫感が足りなかった。し、娘の孤独の演出は出来てなかった。

それに、寺島しのぶさんは上手いと思うし、あんな人はいるけど、ここでは無くても良かったかな。松坂桃李くんは上手かった。

父親からはじまって、先生、報道、スーパーのおばちゃんなどなど、それぞれの正しいがあって、監督の正義の押し売りはうざいですよ。っていうメッセージが渋滞してる。

ことはどうあれ、主観的正義を押し付けすぎると相手を傷つける結果になるね。善意なのか自己満足なのか。

ヒメノア〜ルよりは、メッセージがしっかりしてました。

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大粒 まろん

4.0普通人の悲劇

2021年12月5日
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鑑賞方法:映画館

インパクトのある予告編でしたが、悪い意味でヘンな先入観を持たせる予告でもあり、サスペンス映画なのかサイコパス映画なのか人間ドラマなのか分からなかったのだが、良い意味で自分の予想は外れ、鑑賞後はシリアスな人間ドラマとして色々と考えさせてくれた良作でした。

登場人物はみんな少し極端にも見えますが、ある意味現実でもアルアルのキャラクターばかりで、物語の様な事件が起きなければ何処にでも見かける隣人達ばかりであって、誰しもが「こういう人いるいる」って思われる様なキャラばかりなのがこの作品の恐さだと思えます。
逆の言い方をすれば、何か事が起きれば人間は大体この映画の登場人物に近い行動をとるだろうとも思える程にリアルであるという事です。
この作品の登場人物設定は、特別な悪人や善人ではなく、特別に優秀でも劣ってもいない、あくまでも普通の人々であり、それ故(普通であることの劣等感の裏返し)の世渡りに対する自己防衛手段として、自己肯定する為に自分の思い込みや自己ルールに固執して、自分の殻を破れない(自分を客観視できない)という、日本人の大多数の平均的一般人の典型ばかりなのである。
(言い換えると、その人の本質が見え難く、他者からは理解され難い人間の集合体)

なので、物語で起きる事に関しても、意志的な事件ではなく偶発的な事故であり、善悪が曖昧な事により、自分の中で整理がつかず悪い方(メディア・世間的中傷)へ引っ張られて行く悲劇であって、これは現実社会で起きている多くの事件と共通している要素だと思えた。
で、こういう普通の人に起きる悲劇を少しでも減らすにはどうしたら良いのかという問題も、ラストシーンでその糸口が示されていて、この作品の作り手の誠実さが窺えた。

あっ、本作には特別優秀な人は登場しないと言ってますが、唯一凄い人だと思えるのは自殺した娘の母親役の片岡礼子であり、あの台詞ですかね。
あの台詞は現実では普通の人では絶対に言えません。だからこそ(現実味のない)映画ならではの台詞ではあるのですが、間違いなく観客の(普通人の)心には響きます。

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シューテツ

4.53種の空白

2021年11月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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everglaze

3.0共感できる??

2021年11月15日
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登場人物に共感することは、また自分自身を知ること。と言うのは、まぁ一般的な認識と思いますけど、誰彼を知ることは決して自分ごとではない、ただそれだけのことである。想像すること。それだけで十分。この映画は、空白を想像で埋めることで、初めて完成する。誰のためでも無いあなたのための映画です、とスクリーンから声が聞こえた。

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未だZONE

5.0偽善とあわよくばの下心

2021年11月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

期待をして映画館に向かい、その高いハードルを軽々と超え帰路に着く。この幸せが意外と稀有であることを賛同できる方も多いだろう。「空白」は久しぶりにそんな時間を味合わせてくれた。

観客は、花音の素性の多くを知らされない。彼女の学校での立ち位置も悩みも、複雑な家庭状況も悩みも、奥深く描き切る前に痛ましい事故でこの世を去る。

父である古田新太も、同じく花音の素性を知らない。娘の好きな食べものも知らず生きてきた、謂わゆる毒親だ。我が子の死をきっかけに膨れ上がる、彼の狂気じみた理不尽な正義。しかしこの乱心を真っ向否定できるほど、観ている側も彼女のことを知らないのだ。「よく知らないけど、ダメなものダメだ!」では本作で描かれる一般大衆と同じレベルになってしまう。

そして父親の言動には一切共感することはなく、この「知らない」ことだけに共感してストーリーにのめり込んでいく。見据えるにはそれだけで十分なのだ。この大胆かつ緻密な脚本がえげつない。

理不尽、無気力、内向、偽善、保身、隠匿、捏造、無責任と人の嫌な部分をしっかり演じ切った役者陣。「あの人はよかったけど強いて言えばあの人がねぇ…」なんてことも一切なく、ちょい役のチャンス大城ですら人の空白を演じ切っている。その中でも、偽善とあわよくばの下心を見事に表現したのが寺島しのぶ。脱ぐこともなくこの嫌な感じのエロスを表現できるのは、今の日本では彼女だけであろう。

本来この手の映画には、店長の松坂桃李を陰で慕う、そんなアイドル女優がキャスティングされそうなものだ。だがそのポジションにいるのが、あわよくばの寺島しのぶ。重ねた唇を拒否されるあたりも含めて、アンチヒロインを演じ切った。

そしてもう一人が、自殺した運転手の母親である片岡礼子。他の出演者が闇を演じ切っているからこそ、葬儀で父親と対峙するシーンが強く心に残る。神々しさすら感じる、凛と啖呵を切る姿。「タイトル、拒絶」でもそう思ったのだが、この俳優の今の演技をもっと観たい(つまりハッシュ!をまた観たい訳ではない)。

また何より、痛いほどにリアルに、それでもギリギリに美しく、重厚なテーマを描き切った𠮷田圭輔監督。「最高傑作を撮る」と宣言して最高傑作を撮ってしまった。観客6人のレイトショーだったが、思わず小さく拍手をしてしまった。

素晴らしい俳優、素晴らしい監督・脚本、素晴らしい制作陣。この名作にもし足りないものがあるとすれば、本作を甘受し共感できる観客だけかしれない。

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LADA

4.0「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督によるオリジナル脚本作品で、古田新太...

2021年11月12日
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鑑賞方法:映画館

「ヒメアノ~ル」の吉田恵輔監督によるオリジナル脚本作品で、古田新太主演、松坂桃李共演で描くヒューマンサスペンス。

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てかる

4.5キング オブ いたたまれない感情になる作品

2021年11月11日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーもしかり、
俳優陣の名演技もしかり、

どこか自分も周りの人も、
登場人物の1人になりそうなリアリティ感もあり、

これまで観た作品で
1番いたたまれない気持ちになった作品でした。
(それだけ没入できました)

逃げずに映画館で観れて良かったです。
(家のテレビだと心苦しくて消しちゃってたかも。。)

とっても良い映画でした。

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ロッキー

3.0イルカ

2021年11月7日
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Miyu

4.0スーパーの古参のおじさん

2021年11月6日
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北枕寝二

4.5リアル過ぎ

2021年11月3日
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かえるパン

4.0向き合うとは?

2021年11月2日
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ユウコ

4.0役者の演技も監督の筆致もお見事!

2021年10月31日
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またも邦画の傑作に出会ってしまいました。

前半は本当に辛くてしんどくて観始めてしまったことをちょっと後悔。だけど後半クスッと笑える部分もあり、あるシーンからは涙が止まらず、ラストのささやかな救いに観てよかったぁという満足感。

古田新太さんと松坂桃李さんの演技の凄まじさ。そして主演二人だけではなく脇の方達もしっかり描かれていて隅々まで見逃せない作りに。群像劇としても非常に緻密にできてました。
青柳店長の何があっても食欲が落ちないという設定は(私か?)と思ってしまいましたし寺島しのぶさん演じる草加部さんの善意の押しつけにはマジでウンザリしつつ(いるよね〜こんなオバチャン)ってとてもリアルに感じられました。ボランティアの人たちもさり気なくもとても細かく描かれていましたね。藤原季節さんや田畑智子さんもすごく良かったけどやはり特筆すべきは片岡礼子さんでしょうね。そう、あのシーンから涙腺崩壊してました。
社会派ドラマとして考えさせられるところがたくさんあり、重厚だけどただ重たいだけに終わらない監督の独特なタッチが光る力作でした。

しばらく時間が経って考えるといろんな解釈の出来る映画であり、いろいろ想像できる演技をしていることにも気づくんですよね。ほんと深い作品だわ。

観賞後はいつも以上に安全運転で帰りました。気をつけ過ぎということは無いので皆さんもお気をつけて。

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ごーるどとまと

5.0素晴らしい。

2021年10月30日
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今まで観た映画の中で最もすき。

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そーすけ

3.0理不尽だけど誰にでも起こりえる

2021年10月29日
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自己中おじさん、正義おばさん、何考えるのかわからん若者、、、登場人物全員周りにいると思う。

自分だけは誰にも当てはまらないと思いたいが残念ながら理不尽な出来事は何時でも誰にでもふりかかる。

そのやるせなさを丁寧な演技と演出で描かれていてよかった。

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きみ

3.0まあまあ

2021年10月28日
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まあまあ
松坂の情けない演技 上手でした。
モンスターの話しと思ってたけど
善いも悪いもない、切なく、考えさせられる作品。このテーマで撮りきる技術は凄いのかも。

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まえあき

3.0胸糞すぎん?

2021年10月28日
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アボカド

4.5重厚な脚本と確かな演出

2021年10月27日
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また傑作が生まれた。間違いなくアカデミー賞を争う一本になるだろう。

被害者が加害者となり、加害者が被害者ともなる。誰もが善人であり悪人である、表裏一体のリアルを描く。世の中とは、人間とはそういうものである。
様々な社会問題が入り組む現代で、正義の反対は正義であり、どう折り合いをつけていくのか。

開始数分で衝撃的な冒頭で始まり、『ヒメアノ〜ル』を彷彿とさせる息を呑むタイトルバックだった。緊迫した空気で心拍音だけが響く。
吉田恵輔監督は緊張と緩和が巧みである。
一気に核心に進み、そこからどういう展開になっていくか気になったが、想像を超える物語があった。

メディアの情報操作と表面的な情報だけを信じて叩き合う人々。その殺伐とした世の中を具体的なシーンで観ている者に実感させる。
さらりとDVやいじめ、環境問題も練り込んでくる。

胸が苦しくなる映画だが、最後には温かい涙が溢れる。
相手のことを思いやりほんの少しの優しさを持つだけで、人と人は、世の中は変わっていける。

(ネタバレになるので詳細は語らないが)一つ大きな部分が描かれていない。松坂桃李演じる店長の罪の呵責から想像する内容になっている。

古田新太の鬼気迫るが人情あふれる男がそこに存在していた。役を生きる演技力と存在感で惹きつける。

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