「罠で行う猟に驚く。あと、猪骨ラーメン!」僕は猟師になった 駒井尚文(映画.com編集長)さんの映画レビュー(感想・評価)
罠で行う猟に驚く。あと、猪骨ラーメン!
動物が好きで、動物と自分の関係性を突き詰めた結果、猟師として生きる道を選んだという、京都大卒の主人公に密着したドキュメンタリー。まず、アメリカの動物愛護団体の関係者が見たら、卒倒しそうになるような冒頭のイノシシ猟のシークエンスに唖然とします。猟といっても銃を使わない、獣道に仕込む罠で行う方法が斬新。日本には、イノシシやシカなどの害獣がかつてないほど増えていて、その駆除と処分に自治体が悩んでいるという現実が、主人公の生き様と表裏一体になっていますね。イノシシの骨で出汁を取った猪骨ラーメンを、ふーふーいって食べる子どもたちのシーンが忘れられません。……ああ、美味そう。
コメントする