ロストガールズのレビュー・感想・評価
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女性を食い物にしている社会は、アメリカにも日本にもそして全世界にもあると思います。
『成人女性との間で買春行為を行ったとしても、それだけで刑事処罰を受けることはありません。』また、
売春防止法とは『売春を助長する行為等を処罰するとともに、性行または環境に照らして売春を行うおそれのある女子に対する補導処分及び保護更生の措置を講ずることによって、売春の防止を図ることを目的とする日本の法律である』公布は1956年5月24日、施行は1957年4月1日
これが日本の実態です。以上の2点から、売春と買春があっても、買った側の男が罰せられる事は無いと言う事です。つまり、アメリカの実態は知りませんが、少なくとも日本では、こう言った問題が起これば、この映画のこの母親の様な者は、偏見の目で見られ、この映画のアメリカ社会以上に、被害者なのに、被害者はやるせない思いをするはずです。誰が犯人で、警察の初動調査が遅れたから、犯人を逃した事を訴えているだけではないのです。女性を食い物にしている社会が存在していると言う事です。自由と民主主義のアメリカにも、そして、徴兵制もPLAN75も無い日本にも『売春と買春』は存在しています。
この映画の最後の映像を見ると泣けてきませんか?僕は偽善なんかではなく、泣けてきました。事実とアメリカの事件なので、評価出来るとか共感出来るとかで済まされないと僕は思いました。
性欲が薄れてきた老人になって、贖罪の様に、僕の中にそんな思いが湧いて来ました。
追記 やっぱり女性監督で、あのニーナ・シモンの監督でした♥
売春婦は殺されても仕方ない…
自業自得だから、そんな仕事してたら危険にあって当然…本当にそうなのか。。最近、日本でもセックスワーカーと思われる被害報道がある度に、加害者より被害者である彼女達や家族の個人情報までが明らかにされ、いわれのない誹謗中傷を受ける。被害者の職業が異なれば、全く違う扱われ方、受け止め方をされる。綺麗事は言えないが、世の中の人々はどこか遠い人の話と捉え、より残酷だ。この人々の意識は変わらないかもしれないが報道の仕方、映画で言えば、何よりも犯人逮捕に全力を注がなければならない警察の意識は変えなければならない。あまりにも杜撰な捜査で腹立たしい。貧困から売春に至る悲しい社会、映画では妹が殺されたのに街に立つ姉も描かれ、何も言えなくなる。事件解明に奔走する母親が犯人を究明することなく、ラスト末娘の病気が原因で亡くなったしまったのはやるせない。
ロングアイランド売春婦連続殺人事件と見え無い壁問題
内容は、場所はアメリカ🇺🇸ニューヨーク南東部に位置する高級別荘地ロングアイランド。時は2010〜2011年にかけて9人の売春婦と幼児1人の殺害遺体が発見された実際の事件を題材としたドラマ。現時点では有力な容疑者2人を捜査線上に浮上させたが事件は未解決のまま。好きな言葉は『どうせ色仕掛けでしょ?!』冒頭の主人公母メアリーの言葉。メアリー自身もシングルマザーであるし、もう色仕掛けを使えない(昔は色仕掛けを使ってたと思われる。何故なら父親が違う娘のが沢山いる為)年になった嫉妬と閉塞感をこの言葉が映画のテーマを伝えているように感じる。そして里子に出した後に殺されるシャナンにお金の工面をしてもらう場面は一連の流れが無駄なく表現されていて辛い。歌手を目指していたシャナンが貧乏な実家の家族にお金を入れるために自分の夢より、体を売る事で家族を思う気持ちを示そうとしている事が悲劇に結びつく。売りに出したシャナンにお金をせびるばかりでどうやって稼いだか聞きもしない!この時の毒親ぶりがいい感じだ。シャナンに会うよりも家庭が困窮しており、結果お金に使われている堂々巡りの貧乏からの貧困な状況と売りに出した娘でも自分の娘だと思う親心と行方不明になってからは、手段が目的に変わる姿が何とも見ていて痛い。根本的な解決策は社会的な格差や貧困にあるのにメリトクラシーなアメリカ🇺🇸の現代の病巣を見ているようです。需要があれば供給がある様に、金持ちが貧乏人を都合の良い様に扱う。生活に困れば娘を売る。その様な構図が呪われてるなぁと感じる。好きな場面は、あれだけ娘の為に頑張って探している様に見えて、その実自分の為に頑張っている様に見える事。この事が、周りの人にも見透かされる一種異様な感覚に陥る場面が何とも業が深いなと感じます。この映画を観て似たような邦画を観た事あります。それは母親が子供に祖父母殺しをさせる『MOTHER』主演・長澤まさみがありましたがそれよりもリアルな毒親ぶりが発揮されている様に感じました。その結果、最後には自身の娘に200回以上体を刺され亡くなりますが後味の悪さには現代🇺🇸のリアルを感じる作品でした。
実話なら本当に最悪
実際にあった事件を元にして
作った作品とのことです。
長女が売春婦だと言うことから
全く動かない警察。
別に亡くなっている人たちが見つかっているのに
捜査を打ち切り。
親の責任だとなんだの。
娘を育てるのを放棄しただのなんだの言われて
実際は、お姉さんは病気で
治療や、薬にもお金がすごくかかり
そのお金を払えないから施設に入れたり
色々な理由があったのに。
でも、娘が薬物をやっていたから
暴れてたんだとか言われ放題。
実際、薬物の反応もなく
首を絞められて殺害。
そのほかにも何人もの遺体が出てきたと。
容疑者は見つからず。
こんなに殺しているのに?
あの怪しい男を告訴したけど、
まだ戦いは続いていると。
クズですね。
動かない警察も。
そして最後に、流れてきた文字に唖然です。
統合失調症の娘に母親が殺されてしまったのですね。
たくさんのことで頭を悩ませ続けていた中での殺害。
悲しすぎます。
実話だから、胸が痛い気持ちで見てました。
映画として面白いのかと聞かれたら
面白い!とは全くなりませんが
こんな人たちがいるんだと考えされられる作品でした。
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