「反日映画?否、精神・文化を守る意味を問う映画です。」マルモイ ことばあつめ Tatsuさんの映画レビュー(感想・評価)
反日映画?否、精神・文化を守る意味を問う映画です。
私にとってのこの映画は、非常に有意義な2時間をくれる作品でした。
一見、反日的に受け止められがちな物語設定ですが、個人的には、反日的意図は感じられませんでした。
一方、本作品は、文化から育まれる人々の精神をどう守り、育てるかを問うものだと認識しました。
現在(2020年8月時点)、香港で繰り広げられている言論弾圧のように、人々の自由意思や意思決定権をを制限することに、『NO』と訴えるような作品です。
一部に、『史実と異なる』との批判があるようですが、『史実』は捉え難いものですので、私は史実に忠実かどうかで評価はしないようにしています。
史実かどうかは少し横に置き、この作品の伝えたいメッセージを少しでも多くの方が考察・共感してくれると良いと思います。
追伸
コロナ禍で新作映画の公開が見送られつつあるなか、本作品(2019年公開)のような隠れた名作を公開する映画館が増えることを祈ります。
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