「日本語のセリフは気になるがキッチリ感動してしまった」マルモイ ことばあつめ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
日本語のセリフは気になるがキッチリ感動してしまった
朝鮮半島が日本の植民地だった時代、朝鮮語の辞書を編纂しようとした人たちの物語。
言葉と名前を使えなくするという日本の政策は知っていたが、イメージはできていなかった。本作がどれだけ事実に近いのかはわからないが(そして多分に韓国よりの視点だと思うが)、当時の雰囲気を感じ取ることができた。それだけで価値がある気がしてくる。
でも、気になってしまうのが日本語のセリフ。もう冒頭からそう。日本人俳優を2〜3人入れておくだけでも印象は違うんだけど、日本語の発音の違和感がどうしても拭えない。あー、もったいないな。同じ植民地時代を描いた「密偵」はそこらへんちゃんとしてたのになんて少し冷めた感じで観ていたのに気づいたらボロボロ泣いていた。
何かを成し遂げようとするチームものとして、徐々に信頼関係を築くバディものとして、無関心で不真面目だった男が変わっていくしていく成長ものとして本作を堪能した。この展開はダメだ。個人的に一番弱いやつ。日本語の拙さで0.5くらい減点のはずなのに、満点の5点になってしまった。
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うどん人さんのコメント
2020年8月8日
僕も日本人役の韓国人俳優の朝鮮訛りの日本語が気になりました。韓国の人が聴いたら気にならないのかもしれませんが。頑張って流暢に話していますがネイティブではありません。ひょっとしたら日本人俳優にもオファーして断られたのかもしれません。右の人からの批判を恐れたのかも。反日映画に出た俳優と。