「生きる道」瞽女 GOZE Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
生きる道
2005年、105歳で亡くなった最後の瞽女と呼ばれる小林ハルの半生。
瞽女は盲目の三味線流しぐらいの知識しかなく、又、小林ハルさんのことはまるで知識が無く観賞。
占い師様の助言を受けた家族により、生まれて間もなく光すら感じられなくなった女の子が、物心がついた頃から瞽女として育てられ、生きていく話。
「鬼」となった母親の愛情を受けて、一人で生活する術の下地を授けられた幼少期。
そして、21円の呪縛を受けたフジ親方との行脚。クニはせめてもの救いだし、芋羊羹は映画としてせめてもの抗い。
フジ親方に本懐を教わって、サヨに追い詰められて…。
反面教師を地で行く
面白いと行って良いのか判らないけど、正に波瀾万丈リアルおしんな人生に感嘆させられると共に、娯楽だけではなく、語部としての瞽女の存在した意義や、想像を超える範囲での活動は非情に為になったし、引き込まれた。
そしてエンドロール後の「96歳の絶唱」は圧巻!!
そしてそして小林ハルさんについて鑑賞後に調べたら、まだまだ波瀾万丈な人生が続く。
この作品は半生というよりも序章という感じで驚いた。
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