タイラー・レイク 命の奪還のレビュー・感想・評価
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クリス・ヘムズワース新境地
ある種使い古された"裏社会の傭兵物"というジャンルに
最新のCQCアクション等を取り入れて現代的なスタンスで再構築。
主演はこの手のジャンルに遅かったくらいのハマり役のクリス・ヘムズワース。
監督はデヴィッド・リーチなどと同じくアクションコーディネーター出身のサム・ハーグレイブ。
なかなか良かった!
【迫力あるけど......】
「溺れるのは川に落ちるからじゃない。そのまま沈むから」
いろんな意味が込められた言葉だと思う。
オヴィが誘拐されるインドと、誘拐する組織の拠点バングラディッシュは微妙な関係だ。
バングラディッシュはもともと、イギリスがインドの一部として植民地支配していたが、第2次大戦後、独立する際、ヒンドゥー教優位のインドと同一国家の道は選択せず、同じイスラム教圏のパキスタンとインドを挟んで東西に隔てられてはいるがパキスタンとして異なる国家となる選択をした。
しかし、その後、同じイスラム教圏とは言いながらも、そもそもの文化様式が相当異なるため、更にバングラディッシュとして独立を勝ち取ることになり、数度のクーデター、民主化選挙を経て現在に至るが、インドとは独立の経緯などもあり微妙な関係が続いているのだ。
国旗は、日本の日の丸を参考にしたとされており、親日国だと思うが、アパレル産業の誘致に成功しつつも、世界的には最貧国に属し、洪水被害の大きい国として知られている。
また、2016年7月のダッカ・レストラン襲撃事件は記憶に新しいが、バングラディッシュ系日本人がテロに関与していたことでも衝撃的な事件となった。
この作品は、こうしたインドとバングラディッシュの微妙な国家関係や、バングラディッシュが貧困国であり、民主選挙が実施されるも、軍の力は依然として強く、汚職が蔓延りがちであるという状況をプロットして制作されたアクション映画だと思う。
まあ、戦闘アクション映画としては迫力はあるのは確かだけれども、上記のような感じで、結構ステレオタイプになってしまうのだろう。
誘拐されるのはインド人の少年で、誘拐するのはバングラディッシュのマフィア、救出はアメリカ人傭兵だし......。
まあ、インド人は配信で喜んで視聴するかもしれないけど、バングラディッシュの人は不快だろうなと心配もする。
どうせなら、タイラーの仲間のニックは、インドの麻薬王であるオヴィの父親もついでに退治しちゃえば良かったんじゃないかって考えた。
その方が、悪い奴のせん滅になるし、オヴィを救出しようとしていたもう一人の男(名前は失念)への供養にもなる。
「溺れるのは川に落ちるからじゃない。そのまま沈むから」
プールサイド、タイラーが生きてるっぽかったね。
沈まなかったのだろうが、映画界も沈んで溺れないように、あれこれ試さないといけない時代なのだろう。
抱きしめるということに私は弱いんだよっ!
アクション映画の最適解
続編あるんだろうなぁ
かなりよかった
クリス•ヘムワーズのファンでは特になかったが、鑑賞してみた。
観賞後、ファンになっていた。かっこよすぎ。
ストーリーは、よくある?という感じだったが、アクション、主人公、守られる少年などなど、よくマッチしていて私は好きな作品でした。
銃の打ち方やナイフでの格闘などは、他のアクション映画よりも実践的というか、実践を知らないけれど、とにかくかっこよかった。
軽快さは全くない、ずしっとくるアクション。でも、いいアクション。
間伸びするシーンも特になく、ストーリー展開もよかったので、観やすかったですし、結末も良かったのではないでしょうか。
ただ、カメラワークが長回しのアクションシーンがあるのですが、酔う。俳優のアクションに合わせてカメラがグイングイン動く。劇場だったら間違いなく、酔って観れなくなっていた。
あと、敵が全体的にキャラ薄いような…
続編あったらいいなぁ…もう一度あのカッコいい姿が見たい!
とりあえず、もう一回観ます。
俺も川に飛び込みたい…
これはいいアクション映画だ
父親
アクションとドラマのバランスがとても良かった。
さすがはアベンジャーズを手掛けたルッソ兄弟と言うところだろうか。
まずはアクション。
何と言っても麻薬王の息子を救出してからサジュと警察に追われ車で逃げるシーン。
あのワンカット風アクションは痺れた!
アングルが車の後を追いかける形たっだのに、そのまま突っ切って車内に入ってしまうのだから、映画の嘘にも程があるよ!笑
この作品には色んな父親が出てくる。
タイラーもその1人。
みんなそれぞれ立ち場は違えど、彼らの背景には子供や奥さん、家族がいた。
家族の幸せのために、命をかける父親たちの姿はとてもかっこよかった。
「子供は親を選べない」という言葉は、人によって重みがかなり違うでしょう。
麻薬王の息子も心優しい子だったが、正当防衛とは言えど人を殺めてしまった。
血は争えないということだろうか…
副題の「命の奪還」とはどのような意味だったのだろうか?
少年を救出する話だが、それでは直接的すぎる。
一度家族を失ってしまっていたタイラーは生きていても死んでいたのだ。
少年救出の中で父親として、再び命を宿したのではないだろうか。
ワンカット撮影
プロレス
クリヘム新たな当たり役
クリヘム無双に痺れる!
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