劇場公開日 2022年11月11日

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わたしのお母さんのレビュー・感想・評価

全21件中、1~20件目を表示

3.0井上真央の陰の演技が光る

2023年8月3日
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2022年劇場鑑賞97本目 良作 63点

人間の気質的に馬が合わない母への感情を光を失ったような眼差しで演じる井上真央を堪能する作品

まず、音楽が素晴らしい。当方2022年劇場鑑賞103本で一番音楽が響いた

私が一人っ子だったので兄弟や姉妹の仲の心情や親がそれぞれにあたる熱量の違いなどを体験したことがないので想像に過ぎませんが、よく言われる長女に対する親からの愛が足りなかったのを井上真央自身も母も感じ、それ故弟や妹に対しては愛が注がれていて、より母との遺恨が続き、その二人と母の中に対してもコンプレックを抱き、けど自身が大きくなり大人になってもどこか愛をいまだに求めてるんだろうなあと思います。

口数が少ないものもすごくこの役を表現する上で説得力が増すポイントで、同性間の親に対する接し方もそうだし、母の気質とそれに対するこちらの感じ方が今までもこれからも変わらないので、嫌いというかある種悟りを開いてるので最小限に接しようとしない、感情を表現しようとしないのがみて取れる

愛を受けたい必要とされたいという気持ちは嫌でもどこかあって、どこか期待しているのも感じる

必ず配信されたら真っ先に観たい、今作が良いと捉える方と話をしてみたい

是非

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サスペンス西島

1.0令和の小津安二郎映画かな

2023年6月12日
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鑑賞方法:DVD/BD

寝られる

杉田真一監督作品脚本作品初鑑賞
脚本は他に『ビブリア古書堂の事件手帖』『みをつくし料理帖』の松井香奈

早いうちに夫を病気で亡くし女手一つでまだ幼かった子供3人を育てた母
3人はやがて大人になり長女と長男は結婚していた
子育てを終え一軒家で息子夫婦と孫娘と暮らしていた母は放置していた天麩羅油が原因でボヤを起こしてしまう
勝はおそらく仕事で勝の妻は延滞のDVDを返しにレンタルビデオ店に外出中の出来事だった
まだ赤ん坊の孫娘と母は無事だったが4人家族はホテルで暫く暮らすことに
なんやかんやで母は長女夫婦と同居を始める

映画comの平均的なレビュアーなら「つまらなかった」「眠ってしまった」「1800円払う価値は無かった」「時間の無駄だった」などとTwitterやLINEのように短めに書いて終わりの作品だろう
観なきゃいいのに毎度毎度飽きもせずビビさんが酷評する典型的な邦画といえる

確かに眠くなる
つまらない
俳優は悪くない
脚本を兼ねた監督が全て悪い
映画館で観たらまた違ったかもしれないが

テンポが悪い
序盤のボヤと終盤の母の死まで特に何もない
映画は娯楽だ
娯楽に必要なものが何もない
大学生が撮影した自主映画ならともかく商業映画でこれはない
東京テアトルどうした
観た僕がレベルが低いだけか
東京の高尚な人たちはこれを観て素晴らしい映画だと高く評価できるのか

10代の時に観た小津安二郎映画を思い出した
それ以来観ていないが原節子と笠智衆と杉村春子が出ていた映画だ
たぶん東京物語かもしれない
杉田監督からすればそれだけ聞けば昭和の巨匠と同格かのように扱われ褒め言葉に聞こえこそばゆく感じるかもしれないが決して褒めてはいない

それにしても母の死は唐突だった
おそらく長男夫婦の元に戻った矢先だったのだろう
母の死を冒頭に持ってきて母との思い出話を淡々と進めていけばますます凡作になっていたかもしれない

弟には娘がいるが姉には子供がいない
夫婦仲は悪いわけではなく(悪くてもできるけど)子供ができない体質なのかあえて子供をつくらないのか
おそらく母親の立場になることに一抹の抵抗感があるのかもしれない

仙台では当時フォーラム系の映画館で上映されていたと思うがスタンプ会員で1500円だけど少なくともこの内容だと・・・

ただ言えるのは親子の関係は一生変わらないんだろうな
それが煩わしくなり子は疎遠になるんだろう
第一子じゃなくても長男が面倒を見ることになるのが必然で長男の嫁(敢えて「嫁」と使わせて頂く)って相当の覚悟が必要だなと

観る側がどのように生きてきたかで感想がだいぶ変わってくるかもしれない
だとすれば僕はあまりにも空虚な人生を送ってきたんだなと思う節もある

それにしても芸名がぎぃ子ってなに?
たぶん子供の頃からのあだ名を芸名にしたのだろう
30過ぎで芸名がぎぃ子って・・・
名前を連呼するだけで日曜大工みたいで笑っちゃう
ケロタンと兄弟分のガーコと関連性はあるのかな
「ー」でもなく「イ」でもなく「ィ」になにかしら彼女の拘りを感じる

配役
長女の夕子に井上真央
夕子の母の寛子に石田えり
夕子の妹の晶子に阿部純子
夕子の弟の勝に笠松将
勝の妻にぎぃ子
夕子の夫に橋本一郎
夕子が働くスーパーの店長に宇野祥平
母と娘2人が訪れた和菓子店の従業員に大島蓉子

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野川新栄

4.0タイトルなし

2023年5月20日
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鑑賞方法:VOD

 井上真央は良かった。理解する力が母になかったのだろうけど、切ない。嫌いって言えたことで近づいたから本当に嫌いではないのだけど、シナリオの作り方ほ踏み込みが弱い。
 酔っ払ってきた母の隣に寝るシーンはいい。そして次の日のシーンも。

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えみり

3.5久しぶりに石田えりさん観ました

2023年1月29日
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鑑賞方法:映画館

 大きな盛り上がり無く、淡々と進んでいく時間。それでも最後まで観ることができました。いつ、母に感情を爆発させるのかと思い待ってましたが、それをしないまま・・・。葬儀のシーンは高齢の親を持つ身としては身につまされる。特に弟の俺も行けばよかったなという台詞にリアリティーがある。でも送別会で遅くなってあんなに怒られることある?ちょっとだけ違和感。だけどあのシーンに今までの母と娘の関係性が凝縮されているとも思える。地平線が見えるような平板な映画だけど、いろいろ考えさせられる作品だった。

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旅行者

3.0感情移入できず...

2023年1月2日
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鑑賞方法:映画館

60分ぐらいに縮めらそうなぐらい
私には、要らないと思えるカットが多すぎて…
画面暗いし…

あれで嫌いになるのかー。
まぁ、人格形成の幼少期に一緒にいる母親の影響は大きいから、
彼女の責任もあるわな。
しかし、あんなに自分の意見を言えない?
そこまでになる課程が弱くて、
確かに母の感じはうざかったけど、
全く感情移入できずでした。

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hkr21

2.0面白くない

2022年12月30日
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鑑賞方法:映画館

寝られる

3人姉弟の長女で夫と2人で暮らしている夕子は、弟夫婦と同居していた母がボヤ騒動を起こしたため、一時的に同居することになった。母から愛情を注がれた経験のない夕子は母に苦手意識を抱えていて、不安の中で同居生活を始めたのだが、昔と変わらずトゲのある母の言動にストレスを募らせていった。そして・・・という話。

居候のくせに偉そうな母に、何も返さない夕子。どちらも変な感じを持った。
弟も嫁の言いなりの様にお母さんの家から追い出したりと、おかしな親子で全く共感出来ず。
何を見せたかったのかもわからず、面白くなかった。
唯一、妹役の阿部純子だけがまともに見えた。

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りあの

3.5娘と母親との行き違い

2022年12月15日
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鑑賞方法:映画館

 テレビドラマ『僕の大好きな妻!』のようにすっきりした形で決着がつかず、行き違いのまま死に別れてしまった。後悔が残ったのなら、『爆心 長崎の空』にも近いかもしれないし、きょうだいで親の面倒を押しつけあうという状態に着目すれば、『わが母の記』のようでもある。

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てつ

3.5素直な思いを受けとめて

2022年12月5日
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わたしのお母さん

これは観るのしんどいだろうなぁって躊躇していたので、時間があった時に刈谷日劇に駆け込んで観ました。

井上真央ちゃんがセリフ少なめの表情で
お姉ちゃん夕子を演じきりました。

だいたい、平成生まれ?の自分の娘に夕子って名付ける親の感覚はどんなものだろうか。
夕陽がきれいだったのかな?

母が夕子に刈谷駅で会う最初のシーン
夕子を見つけた母が「お姉ちゃん」と手を振る
ここは予告編にもあるので…ネタバレにはならないと思うので書きますが
2人の関係性が全てがこのシーンに現れています。

観る人によって
ずいぶん違う感想だろう
こども目線では
自分が第一子か、そうでないかも共感ポイントが違う視点だろうな。

「自分のことばかり」

それが言葉としては2回ほど母から発せられました。
この言葉は誰にもあてはまることでしょう。
どう受け入れていくのか。

そのままの気持ちを言えるのって難しい。
言った言葉が本当の自分とは限らないのが
この映画
セリフ、言葉と表情で行動

刈谷日劇が制作

刈谷市が舞台になっていたけど
撮影から見える刈谷はすべてにおいて個性を埋没させているように見える。
そして郊外だけ
それだけの土地ではないよなぁ
地元愛がある自分としては刈谷はちょっと違う感じ
住みやすい街だと思います。

良いお母さん
良い娘に縛られるのは苦しみ
人から見える自分の輪郭から自分の本来の姿の
自覚が関係のドアを開ける。
もっと本音を言えたら本心が現れたのにね。

カランコエの花のキーパーソン笠松くんが出演してたので嬉しかった。
井上真央ちゃん
石田えりさん
存在感がすごい。
ホントにこんな人⁉なんだろうか?️みたいだった。

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gomako1933

3.5お母さん。。

2022年12月1日
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鑑賞方法:映画館

どこにでもいる、あのお母さん。外周りに気を使い二言目には『良かれと思って』、『あなたのために』、『やってあげた』。全ては周りのためじゃなく自分の為だと言うことが理解できない母親を、長年諦めて生きてきた長女。母親と長女の言葉にできない絆と葛藤を描く。
これが一人っ子だったら、女でひとつで育ててなかったらまた違ったんだろうけど、いかんせん長女という性質と母親との相性の悪さ。。
井上真央のなんとも言えない表情が良かった。お母さんをお母さんと呼べない。目を合わせられない。そのくせ目で感情を表そうとする。分かってと。。。
とても面白かったです。

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chitto

3.5わたしのお母さんもあなたのお母さんも

2022年11月21日
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鑑賞方法:映画館

台詞で多くを語らず、間合いで観客の実体験をあぶり出してくるような、嫌でも自分の親子関係を見つめ直してしまう映像だった。

母娘の数だけ、母娘の関係は在る。もちろん仲良し母娘だけじゃない。相性が悪い母娘だってたくさん居る。

石田えりの母親像は外面的には社交性あり、誰とでもすぐに打ち解け、女手ひとつで子ども3人を育て上げるたくましい女性だ。

しかし、同じ職場や近所にこんな奥様いたらどうかな。正直、少しウザい。
特に自分の価値観を押し付けるような物言いは話していてきっと神経消耗するだろう。こちらの意見を汲んでもらえず彼女なりの正論を押し付けられて、この娘の井上真央のようにモヤモヤが身体の奥底に溜め込まれていきそうだ。

だから時々タバコを吸う。
ストレスMAXになったら飲めないアルコールも飲む。
スーパーの店長に絡まれながらも。(宇野祥平サイコー、絶対こういうヤツ居る感出てた)

口紅を筆で引き、ンパッとして仕事へのスイッチを入れる母。くどく安っぽい赤が品の悪さと、同時にこの母の根性みたいなものを感じさせるシーンだ。

幼き長女はきっと聞いて欲しい何かがあってこの母の腰にまとわりついたのに違いない。けれど母は なに?もう仕事行くの と相手にしてくれない。
コレが母との壁を作った大きな出来事なのだろうが、ここはもう少しハッとさせられガンっとくる出来事の方が良かったなぁ、映画的には。

まぁ、そんな回想シーンも含めてすべて他愛もない日常を淡々と描く映像は“人生そんなもの感“を出してくるわけであなたの人生(家族関係)も似たようなものでしょ?と言われているように感じた。

そして60歳近い私が感情移入して見つめていたのは母親目線でなく、完全な娘目線。母によって植え付けられた観念ってのは死ぬまで失われることはないのだなぁ。

井上真央ちゃんの演技は賞レースに推したい。

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いも煮

3.5観る世代によって感じ方が違うかも

2022年11月20日
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井上真央さんの演技も然ることながら、石田えりさんのお母さんも大変良かったです。

鑑賞中、私(30代)はお母さんの言動でイラっとしてしまう場面でも、ご年配の方はクスっと笑っておられたのが印象的でした。

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nwrt.

2.5娘の気持ちに無頓着な母親を主人公が嫌いになっていく経緯をもう少し描...

2022年11月20日
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娘の気持ちに無頓着な母親を主人公が嫌いになっていく経緯をもう少し描いてくれた方が良かった。

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Mr. Planty

4.0井上真央の演技素晴らしいけど…

2022年11月20日
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昔気質な母親と、母親一人で育てられた三人の子供の話。父を早く亡くし、父親の役割も担いながら子供を厳格に育てたのが、裏目に…。
私のなかでは、女性同士の親子は仲良しイメージがあるけど…。そうでもないんだ…
最後は嫌いでもいい感じでした❗

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ろくさん

4.0素の親子(母娘関係)

2022年11月17日
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なかなか、地味なプロ向きの映画である。見方を変えればリアルな親子関係である。例えば普段は言葉のキャッチボールがほとんど無くてもお互いにSOS的な事が有ればお互いの寄り添う気持ちが。 じっくりと味わいながら鑑賞して、その後に徐々にじんわりと「そうなんだよなぁ」と感じる映画である。 ※俳優としては普段の演技と違って難しいかったと思う。最近に無い漢方薬的な映画であった。

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BARUSA

2.5何も解決せず。

2022年11月16日
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どっちもどっち。お互いに空気を読めない母娘になんの進展も無くダラダラした時間だけが過ぎていく。まあどちらかといえばはっきり語らない井上真央にイライラかな。
気になったのはあの荷物の中身。やはり衣類が大半かな。

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あらじん

4.0あぶりだし

2022年11月15日
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静かにまったりと流れるストーリー
観る者のさまざまな記憶と
想いがよびさまされる
炙り出しのように
貴方が意識していなかった
闇が召喚される
それはこの映画の意図するところ
井上真央、石田えりの力量
テレビドラマでは到底出来ない
映画を目撃した喜び
嬉しくてしょうがない
宇野祥平の起用
大島蓉子のちょい役も嬉しい
不寛容の一言では済まされない
近親憎悪、同族嫌悪の闇に引きずりこまれればいいのだ

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カールⅢ世

3.5【和やかさとは一線を画した、微妙な関係性を持った母娘のもやもやした物語。幼き時は懐いていたのに、何故に溝が出来たのか・・。井上真央さんの演技が光る、静かで哀しき作品である。】

2022年11月13日
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悲しい

知的

難しい

ー 時折足を運ぶ「刈谷日劇」が製作に加わっているというので、「刈谷日劇」にて、鑑賞。-

◆感想<Caution!  内容に触れています。>

・長女(井上真央)は、母(石田えり)の前では、笑顔を見せない。
母は、末っ子(笠松将)の家で暮らしていたが、ボヤ騒ぎを起こし、居づらくなり長女の家に”一時的に”越してくる。
ー 長女を演じた、井上真央さんが、刈谷駅で母を見た時の視線の動かし方が凄い。
  母を認識した後に、微妙に目をずらし、母が長女に気付き”おねえちゃーん”と声を掛けて、初めてぎこちない笑顔を浮かべる。
  この時点で、長女が母をどう思っているかが一発で分かる。-

・活発な母は、隣の家の人見知りだった5歳の女の子とすぐに仲良くなり、友達も出来る。
一方、長女はどうも人づきあいが苦手なようだ。
ー 二人の性格の違いを仄かに見せている・・。-

・そんなある日、母の大量の荷物が長女の家に送られてくる。それを聞いた次女(阿部純子)は怒り、母を慰める意味も兼ねて、3人で旅行に出る。
ー 末っ子の妻とは上手く行ってなかったことが分かるし、旅行中も長女は余り楽しそうでない。ー

・結局長女の家に本格的に同居する事になる母。マンションの廊下一杯の段ボール。母の部屋を開けるため、長女夫妻は、ベッドのある部屋に移動する。窮屈そうである。
ー 長女の心も、ドンドン息苦しさを増してくる・・。-

・スーパーで働く長女は、店長が辞める事になり、送別会に出るが、憂さを晴らす様に飲めないビールを煽り、酔いつぶれ、深夜に帰宅すると、母の罵声が待っていた。
そして、そのまま家を出る母。
だが、母は末っ子の家で、寝床に入ったまま、世を去る。
ー 母の葬儀の間も、涙を見せない長女。だが、一段落して母の鏡台の前の口紅を唇に塗った時に
”私、お母さんが嫌いだったんだ・・”と呟き、涙を流す。-

<小さい頃は、母に懐いていた長女。だが、長じてからはやりたい放題の母への不満が募っていく様を、井上真央さんが、絶妙に演じている。
 資料には杉田監督のコメントが載っている。
 ”もやもやした母と娘の関係を掘り下げて描きたかった”とある。
 井上真央さんを筆頭に俳優さん達の演技は見応えがあるが、何だかもやもやした気分になってしまったよ・・。>

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NOBU

2.0葬儀がメイン?

2022年11月13日
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今日の作品も葬儀ありましたけど、今日も葬儀。
止まっているシーンがちょくちょくありましたね。

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かん

3.0間が悪い

2022年11月13日
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悲しい

単純

寝られる

とてもテンポが遅い映画でした。まとめたら60分、もしかしたらもっと短くなるかと。

行間を読むような映画は好きです。この映画でも、セリフだけでは分からない微妙な気持ちが描かれています。目線や、歩く距離感、壁に映る影とか、とても繊細な映画です。
そしてラストシーン、、、予想外ではないのですが、とても切なかった。「お母さんが嫌い」という感情と同時に、「お母さんが好きになりたい」という気持ちが感じられて切なかった。「お母さんが好き」とは違う、とてもリアルな親子愛や家族愛が感じられました。

とくにお母さんがムカつくことムカつくこと。自分で何度と地雷を踏んだり、時には踏みにじった上で踏んた事に気が付かない、私もとっても嫌いな人種です。悪気が無く反省すらないので。
だけど、、、、というところですよね。

ただ、とにかくテンポが悪い。ほぼ全てのシーンに「間」があります。30秒とか60秒くらい意味の無い映像が続きます。全てのシーンに意味があるという訳ではなく(たぶん)、とても集中できません。映画館でみると良い映画ですが、映画館以外では意識がそれて分からなくなると思います。
いくつかとても重要で切ないシーンもあるので、強弱というか、テンポの早いと遅いが混じると良いと思います。悪い言い方をすれば演出のマスターベーションなのだと思いました。

ストーリーはとても切ないので良いのですが、残念でした。
お母さんも演出も間が悪い。

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だるまん

3.5とても地味だけど、滋味もある

2022年11月12日
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静かな映画です。ストーリー展開もあまり序破急がなく、人によっては睡魔を誘うかもしれません。

でも母と長女である私の関係、そして私と娘の関係を思って、共感する部分もありました。同じ母親に育てられても、子供によって性格も違うし、親に対する感情も違う。何気ない言葉や態度で、近いからこそ傷付け合ってしまうことも。特に最初の子供は、自分の感情をうまく出せない人が多いと聞きます。
井上真央ちゃんの抑えた演技が、主人公の切ない心内をよく表現できていたと思います。

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ちゃっぴー