わたしのお母さんのレビュー・感想・評価
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井上真央の陰の演技が光る
2022年劇場鑑賞97本目 良作 63点
人間の気質的に馬が合わない母への感情を光を失ったような眼差しで演じる井上真央を堪能する作品
まず、音楽が素晴らしい。当方2022年劇場鑑賞103本で一番音楽が響いた
私が一人っ子だったので兄弟や姉妹の仲の心情や親がそれぞれにあたる熱量の違いなどを体験したことがないので想像に過ぎませんが、よく言われる長女に対する親からの愛が足りなかったのを井上真央自身も母も感じ、それ故弟や妹に対しては愛が注がれていて、より母との遺恨が続き、その二人と母の中に対してもコンプレックを抱き、けど自身が大きくなり大人になってもどこか愛をいまだに求めてるんだろうなあと思います。
口数が少ないものもすごくこの役を表現する上で説得力が増すポイントで、同性間の親に対する接し方もそうだし、母の気質とそれに対するこちらの感じ方が今までもこれからも変わらないので、嫌いというかある種悟りを開いてるので最小限に接しようとしない、感情を表現しようとしないのがみて取れる
愛を受けたい必要とされたいという気持ちは嫌でもどこかあって、どこか期待しているのも感じる
必ず配信されたら真っ先に観たい、今作が良いと捉える方と話をしてみたい
是非
令和の小津安二郎映画かな
杉田真一監督作品脚本作品初鑑賞
脚本は他に『ビブリア古書堂の事件手帖』『みをつくし料理帖』の松井香奈
早いうちに夫を病気で亡くし女手一つでまだ幼かった子供3人を育てた母
3人はやがて大人になり長女と長男は結婚していた
子育てを終え一軒家で息子夫婦と孫娘と暮らしていた母は放置していた天麩羅油が原因でボヤを起こしてしまう
勝はおそらく仕事で勝の妻は延滞のDVDを返しにレンタルビデオ店に外出中の出来事だった
まだ赤ん坊の孫娘と母は無事だったが4人家族はホテルで暫く暮らすことに
なんやかんやで母は長女夫婦と同居を始める
映画comの平均的なレビュアーなら「つまらなかった」「眠ってしまった」「1800円払う価値は無かった」「時間の無駄だった」などとTwitterやLINEのように短めに書いて終わりの作品だろう
観なきゃいいのに毎度毎度飽きもせずビビさんが酷評する典型的な邦画といえる
確かに眠くなる
つまらない
俳優は悪くない
脚本を兼ねた監督が全て悪い
映画館で観たらまた違ったかもしれないが
テンポが悪い
序盤のボヤと終盤の母の死まで特に何もない
映画は娯楽だ
娯楽に必要なものが何もない
大学生が撮影した自主映画ならともかく商業映画でこれはない
東京テアトルどうした
観た僕がレベルが低いだけか
東京の高尚な人たちはこれを観て素晴らしい映画だと高く評価できるのか
10代の時に観た小津安二郎映画を思い出した
それ以来観ていないが原節子と笠智衆と杉村春子が出ていた映画だ
たぶん東京物語かもしれない
杉田監督からすればそれだけ聞けば昭和の巨匠と同格かのように扱われ褒め言葉に聞こえこそばゆく感じるかもしれないが決して褒めてはいない
それにしても母の死は唐突だった
おそらく長男夫婦の元に戻った矢先だったのだろう
母の死を冒頭に持ってきて母との思い出話を淡々と進めていけばますます凡作になっていたかもしれない
弟には娘がいるが姉には子供がいない
夫婦仲は悪いわけではなく(悪くてもできるけど)子供ができない体質なのかあえて子供をつくらないのか
おそらく母親の立場になることに一抹の抵抗感があるのかもしれない
仙台では当時フォーラム系の映画館で上映されていたと思うがスタンプ会員で1500円だけど少なくともこの内容だと・・・
ただ言えるのは親子の関係は一生変わらないんだろうな
それが煩わしくなり子は疎遠になるんだろう
第一子じゃなくても長男が面倒を見ることになるのが必然で長男の嫁(敢えて「嫁」と使わせて頂く)って相当の覚悟が必要だなと
観る側がどのように生きてきたかで感想がだいぶ変わってくるかもしれない
だとすれば僕はあまりにも空虚な人生を送ってきたんだなと思う節もある
それにしても芸名がぎぃ子ってなに?
たぶん子供の頃からのあだ名を芸名にしたのだろう
30過ぎで芸名がぎぃ子って・・・
名前を連呼するだけで日曜大工みたいで笑っちゃう
ケロタンと兄弟分のガーコと関連性はあるのかな
「ー」でもなく「イ」でもなく「ィ」になにかしら彼女の拘りを感じる
配役
長女の夕子に井上真央
夕子の母の寛子に石田えり
夕子の妹の晶子に阿部純子
夕子の弟の勝に笠松将
勝の妻にぎぃ子
夕子の夫に橋本一郎
夕子が働くスーパーの店長に宇野祥平
母と娘2人が訪れた和菓子店の従業員に大島蓉子
久しぶりに石田えりさん観ました
感情移入できず...
面白くない
娘と母親との行き違い
素直な思いを受けとめて
わたしのお母さん
これは観るのしんどいだろうなぁって躊躇していたので、時間があった時に刈谷日劇に駆け込んで観ました。
井上真央ちゃんがセリフ少なめの表情で
お姉ちゃん夕子を演じきりました。
だいたい、平成生まれ?の自分の娘に夕子って名付ける親の感覚はどんなものだろうか。
夕陽がきれいだったのかな?
母が夕子に刈谷駅で会う最初のシーン
夕子を見つけた母が「お姉ちゃん」と手を振る
ここは予告編にもあるので…ネタバレにはならないと思うので書きますが
2人の関係性が全てがこのシーンに現れています。
観る人によって
ずいぶん違う感想だろう
こども目線では
自分が第一子か、そうでないかも共感ポイントが違う視点だろうな。
「自分のことばかり」
それが言葉としては2回ほど母から発せられました。
この言葉は誰にもあてはまることでしょう。
どう受け入れていくのか。
そのままの気持ちを言えるのって難しい。
言った言葉が本当の自分とは限らないのが
この映画
セリフ、言葉と表情で行動
刈谷日劇が制作
刈谷市が舞台になっていたけど
撮影から見える刈谷はすべてにおいて個性を埋没させているように見える。
そして郊外だけ
それだけの土地ではないよなぁ
地元愛がある自分としては刈谷はちょっと違う感じ
住みやすい街だと思います。
良いお母さん
良い娘に縛られるのは苦しみ
人から見える自分の輪郭から自分の本来の姿の
自覚が関係のドアを開ける。
もっと本音を言えたら本心が現れたのにね。
カランコエの花のキーパーソン笠松くんが出演してたので嬉しかった。
井上真央ちゃん
石田えりさん
存在感がすごい。
ホントにこんな人⁉なんだろうか?️みたいだった。
お母さん。。
わたしのお母さんもあなたのお母さんも
台詞で多くを語らず、間合いで観客の実体験をあぶり出してくるような、嫌でも自分の親子関係を見つめ直してしまう映像だった。
母娘の数だけ、母娘の関係は在る。もちろん仲良し母娘だけじゃない。相性が悪い母娘だってたくさん居る。
石田えりの母親像は外面的には社交性あり、誰とでもすぐに打ち解け、女手ひとつで子ども3人を育て上げるたくましい女性だ。
しかし、同じ職場や近所にこんな奥様いたらどうかな。正直、少しウザい。
特に自分の価値観を押し付けるような物言いは話していてきっと神経消耗するだろう。こちらの意見を汲んでもらえず彼女なりの正論を押し付けられて、この娘の井上真央のようにモヤモヤが身体の奥底に溜め込まれていきそうだ。
だから時々タバコを吸う。
ストレスMAXになったら飲めないアルコールも飲む。
スーパーの店長に絡まれながらも。(宇野祥平サイコー、絶対こういうヤツ居る感出てた)
口紅を筆で引き、ンパッとして仕事へのスイッチを入れる母。くどく安っぽい赤が品の悪さと、同時にこの母の根性みたいなものを感じさせるシーンだ。
幼き長女はきっと聞いて欲しい何かがあってこの母の腰にまとわりついたのに違いない。けれど母は なに?もう仕事行くの と相手にしてくれない。
コレが母との壁を作った大きな出来事なのだろうが、ここはもう少しハッとさせられガンっとくる出来事の方が良かったなぁ、映画的には。
まぁ、そんな回想シーンも含めてすべて他愛もない日常を淡々と描く映像は“人生そんなもの感“を出してくるわけであなたの人生(家族関係)も似たようなものでしょ?と言われているように感じた。
そして60歳近い私が感情移入して見つめていたのは母親目線でなく、完全な娘目線。母によって植え付けられた観念ってのは死ぬまで失われることはないのだなぁ。
井上真央ちゃんの演技は賞レースに推したい。
井上真央の演技素晴らしいけど…
素の親子(母娘関係)
何も解決せず。
あぶりだし
【和やかさとは一線を画した、微妙な関係性を持った母娘のもやもやした物語。幼き時は懐いていたのに、何故に溝が出来たのか・・。井上真央さんの演技が光る、静かで哀しき作品である。】
ー 時折足を運ぶ「刈谷日劇」が製作に加わっているというので、「刈谷日劇」にて、鑑賞。-
◆感想<Caution! 内容に触れています。>
・長女(井上真央)は、母(石田えり)の前では、笑顔を見せない。
母は、末っ子(笠松将)の家で暮らしていたが、ボヤ騒ぎを起こし、居づらくなり長女の家に”一時的に”越してくる。
ー 長女を演じた、井上真央さんが、刈谷駅で母を見た時の視線の動かし方が凄い。
母を認識した後に、微妙に目をずらし、母が長女に気付き”おねえちゃーん”と声を掛けて、初めてぎこちない笑顔を浮かべる。
この時点で、長女が母をどう思っているかが一発で分かる。-
・活発な母は、隣の家の人見知りだった5歳の女の子とすぐに仲良くなり、友達も出来る。
一方、長女はどうも人づきあいが苦手なようだ。
ー 二人の性格の違いを仄かに見せている・・。-
・そんなある日、母の大量の荷物が長女の家に送られてくる。それを聞いた次女(阿部純子)は怒り、母を慰める意味も兼ねて、3人で旅行に出る。
ー 末っ子の妻とは上手く行ってなかったことが分かるし、旅行中も長女は余り楽しそうでない。ー
・結局長女の家に本格的に同居する事になる母。マンションの廊下一杯の段ボール。母の部屋を開けるため、長女夫妻は、ベッドのある部屋に移動する。窮屈そうである。
ー 長女の心も、ドンドン息苦しさを増してくる・・。-
・スーパーで働く長女は、店長が辞める事になり、送別会に出るが、憂さを晴らす様に飲めないビールを煽り、酔いつぶれ、深夜に帰宅すると、母の罵声が待っていた。
そして、そのまま家を出る母。
だが、母は末っ子の家で、寝床に入ったまま、世を去る。
ー 母の葬儀の間も、涙を見せない長女。だが、一段落して母の鏡台の前の口紅を唇に塗った時に
”私、お母さんが嫌いだったんだ・・”と呟き、涙を流す。-
<小さい頃は、母に懐いていた長女。だが、長じてからはやりたい放題の母への不満が募っていく様を、井上真央さんが、絶妙に演じている。
資料には杉田監督のコメントが載っている。
”もやもやした母と娘の関係を掘り下げて描きたかった”とある。
井上真央さんを筆頭に俳優さん達の演技は見応えがあるが、何だかもやもやした気分になってしまったよ・・。>
間が悪い
とてもテンポが遅い映画でした。まとめたら60分、もしかしたらもっと短くなるかと。
行間を読むような映画は好きです。この映画でも、セリフだけでは分からない微妙な気持ちが描かれています。目線や、歩く距離感、壁に映る影とか、とても繊細な映画です。
そしてラストシーン、、、予想外ではないのですが、とても切なかった。「お母さんが嫌い」という感情と同時に、「お母さんが好きになりたい」という気持ちが感じられて切なかった。「お母さんが好き」とは違う、とてもリアルな親子愛や家族愛が感じられました。
とくにお母さんがムカつくことムカつくこと。自分で何度と地雷を踏んだり、時には踏みにじった上で踏んた事に気が付かない、私もとっても嫌いな人種です。悪気が無く反省すらないので。
だけど、、、、というところですよね。
ただ、とにかくテンポが悪い。ほぼ全てのシーンに「間」があります。30秒とか60秒くらい意味の無い映像が続きます。全てのシーンに意味があるという訳ではなく(たぶん)、とても集中できません。映画館でみると良い映画ですが、映画館以外では意識がそれて分からなくなると思います。
いくつかとても重要で切ないシーンもあるので、強弱というか、テンポの早いと遅いが混じると良いと思います。悪い言い方をすれば演出のマスターベーションなのだと思いました。
ストーリーはとても切ないので良いのですが、残念でした。
お母さんも演出も間が悪い。
とても地味だけど、滋味もある
全21件中、1~20件目を表示