劇場公開日 2021年7月9日

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「いつも突然やってくる彼はいつもそばに居れるように頑張る」東京リベンジャーズ フリントさんの映画レビュー(感想・評価)

いつも突然やってくる彼はいつもそばに居れるように頑張る

2021年7月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

フリーターが握手して過去に戻る話

原作は最初の方だけ読んだことが有る程度ですので、映画と原作のストーリーの違いは判らない。
映画作品としてはそこそこ面白かったです。

不良系の映画だと、「クローズ」とか「ハイアンドロウ」とか最近だと「地獄の花園」とかしか見たことないけれど、喧嘩シーンが迫力あって好きなのでこの系統の映画はストーリーはどうあれアクションが見れれば満足な私ですが、今作はちょっと微妙だったかな。
そこそこ喧嘩シーンは有るけれどちょっと迫力に欠け印象でした。
タイマンあり大多数の抗争ありでいっぱい喧嘩は見れたけれども…
ポスターに映ってる俳優たちはそうそうたるメンバーなんですが、主にアクションするのは山田裕貴、吉沢亮、鈴木伸之とモブ位で、間宮祥太朗、眞栄田郷敦、清水尋也とかはあんまり見せ場がなかった、キャラクターが目立つのに活躍が無いのは残念。

ストーリーの方は雑な「バタフライエフェクト」みたいなタイムスリップ物です。
死んで過去に行くとか握手でもどるとか設定がそうなんだから文句言うなって話だし、もしかすると続編などでタイムスリップの理由とかわかるのかも知れないのであまり言及はしませんが、納得しずらいタイムスリップ&過去改変だったなぁ~。

なんやかんやでヒロインを救うために奔走するんだけれども、ラストシーンでの感動は全く無かったですね。
そもそも感動させる気がないのかも知れないが、ドキドキとか焦りとか一切なくて、「あ、居たね、よかったね」位なかんじでした。ラストなんだしもう少し劇的にしてもよかったのではないだろうか?
友情、体を張る男気、暴走族としての矜持とかが主の見せ場だったのかな、ストーリーの大前提、ヒロインを救うが薄くなってしまってましたね。

本作は現在と10年前を行き来するのですが、メイクのお陰か10年前のシーンは若く見えるし現在シーンは20代後半に見える。
衣装やメイクでここまで印象変わるのは凄いと思った。特に磯村勇斗のヤンキーからクラブのオーナーの代わり様はホントに10年経ったのかと思わせてくれました。

主人公の成長物語としてはいいと思います、全てから逃げてきたヘタレフリーターから彼女や仲間のために逃げることをやめた姿はカッコよかったです。
人は自分のためより誰かのために強くなれるんですね、素直に憧れます。

自分が見た劇場には高校生とか20代ヤンキーカップルとか入れ墨入ったお兄さんとかが居て、この映画の登場人物かな?と思える環境だったのが面白かったですね。

総評としてはアクション普通、ストーリー普通、な平均点映画でしたね、なにか尖った部分も無いし原作知らない人も原作ファンもあまり満足できないのでは?
今をときめく若手俳優の不良姿が見たい人はいいと思います。吉沢亮、山田裕貴の隊服はカッコよかった!

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劇中セリフより

「変えなきゃじゃねぇ、変わらなきゃだ」

もしも自分が過去に戻れるなら、と思ったことは何度もある。
過去に戻ってやり直したい事が沢山あるけれど、変えられるかはわからない。
昔の自分より今の自分が成長してたり勇気が有ったりすれば変えられるかも知れないけれど
過去から一切成長してなかったら、戻れたとしても結果を変えられないだろう。

過去に戻る機会がいつ来てもいいように、日々成長をしていきたいものですね。

フリント