「世界の物差しと己の物差し、人を想い向き合う事」まともじゃないのは君も一緒 サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
世界の物差しと己の物差し、人を想い向き合う事
2021年劇場鑑賞6本目 名作 90点
ただただ愛くるしい二人の映画
今作、ホントに好きでこんなに4人それぞれにちゃんと感情移入できて、テンポも笑いもかけあいも演技も素敵な今作はもっともっと評価されていい。
当方数学大好き人間なのでまず成田凌が気持ち悪いほどわかる。だし私も小学校教師を目指している理屈やなので清原伽耶もくっそ頷ける。他二人はそれほどだけどでもそれぞれの言い分というか考えも十分にわかる。し自分だったらそうしてるなとも思う。
食器屋さんでの成田凌のやりとりは劇場内でも大爆笑。他にも立ち姿からふるまい言動、でもそれをわかってて今まで人生を送ってきたから俯瞰から見た自分の変わってる様もわかってる。それがとても良く表現されていた。
清原伽耶も僕と似ていて、若造が決めつけじゃないけどでも世間一般と思い込んでることを堂々と主張する様はもう等身そのものだった。
この世界で生きやすい様にみんなが少しずつ委ねて作り上げた"普通"の物差しが、みんなが自分も他人も心の中でそれと比べて弾いたり認めたりする中で、悪い側面も大いにあるけど、人を思う、人を好きになるのにも、そういった"普通"がなくてはならない要素であって、だからこそ返って自分とも向き合えるのだと思う。
共感というか没入というか、そーゆー観点では生涯ベストの作品でした。
是非
コメントする