「「ノイズ」って思春期のあんちゃんにはキツいなあ。」カオス・ウォーキング カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
「ノイズ」って思春期のあんちゃんにはキツいなあ。
地球に人類が住めなくなり宇宙に新たな住処を求め数十年、ある惑星の一つのコミュニティで好き勝手やってる支配者が、新たに地球から入植者がやって来るのを阻止しようとするというのが大筋。
よくあるストーリーだが、他と一線を画す唯一の設定が「ノイズ」であり、これをどれだけ活かせるかがキモと言って良いのだが正直残念であった。
女性がいなくなってしまった経緯をサラリと説明するだけで終り、沼地の怪人や登場人物の中で最もまともと思われる黒人女性が仕切っている村との関係性など鑑賞者へ投げっぱなしの回収無しなのは強烈な消化不良を起こした。
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」で同じ時間を繰り返すという最高の設定を徹底的に活かしきったダグ・リーマンはこのジュブナイル感満載の本作を通し一体何を我々に伝えたかったのだろうか。
まあ、デイジー・リドリーの金髪が可愛かったのとトム・ホランドの童貞感丸出しの演技に免じ星は一つ増やしておくけど・・・。
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