「移りゆく優しさ」海辺の家族たち J24さんの映画レビュー(感想・評価)
移りゆく優しさ
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脳梗塞なのかな。突然息苦しくさを感じ倒れるシーンから作品は始まる。
その倒れた父の下に町を離れていた娘息子たちが集まる。
父は寝たきりの状態になってしまい娘息子たちは看病を強いられしばらくこの町にいる事となる。
同時に作品の舞台となる町はかつては栄えていたらしいが今は廃れた町となり久し振りに帰ってきた娘息子達は当初は戸惑う。
娘息子達もまた各々の仕事をはじめとしたプライベートにおいて壁にぶつかっており当初はギクシャクした関係となる。この町の寂しい風景と娘息子達の心情がリンクしているが、ストーリーが進むにつれて家族の絆を取り戻していくにつれてどこかこの町の優しさ、大袈裟にいえばかつて栄えていた姿の要因の一部を感じる事なんかもできたりする。
父の病気がきっかけに家族が戻りそこから会話群像劇が進む作品でありストーリーが進むにつれて愛情や優しさが濃く描かれていく展開はとても美しい。
ただ個人的には理解が追いつかないシーンも多々あり少し退屈さを感じてしまった。
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